【JST】Toneforge Menace レビュー【アンプシミュレーター】

こんにちは。Lostmortal@DTMブログ (@lostmortalmusic) です。

JST (Joey Sturgis Tones) のハイゲイン系アンプシミュレーター、Toneforge Menace を紹介したいと思います。

Toneforge Menace とは

Toneforge Menace は、JST (Joey Sturgis Tones) が販売しているギター用アンプシミュレータープラグインです。

Toneforge シリーズの最初の製品のようですね。Guilty Pleasure が先だと思っていたのですが Menace の方が先だったみたいです。

シンプルなメタル系特化型アンプシミュレーターといった感じの製品で、アンプとキャビネットに加えて最低限のエフェクトを同梱し、プラグイン内でメタルな音作りが完結できるようになっています。

ENGL あたりを彷彿とさせる、横方向のグリルの奥に真空管が光る、いかにも硬質なメタル感に溢れるアンプの GUI も最高です。

Toneforge Menace の特徴と使い方

Toneforge Menace は、全部で5つのセクション+α で構成されています。

この手のプラグインのお決まりではありますが、ノイズゲートとチューナー機能も付いていて便利ですね。

各セクションを見ていきたいと思います。

オーバードライブ

アンプの前に噛ますオーバードライブペダルのセクションです。

緑色の見た目から想像が付く通り、いわゆる TS 系のオーバードライブです。典型的な TS の音がします。

ただし何故か DRIVE をゼロにするとアンプの設定に関わらず歪まなくなるのでそこは注意です。ブースター目的でも若干ドライブさせる感じが吉。

アンプ

メインのアンプセクションです。ENGL を彷彿とさせる、横方向のグリルの奥に真空管が光るやつ。

ツマミの項目は GAIN、BASS、MID、TREBLE、PRESENCE、OUTPUT となっており、アンプの典型的なもののみですね。余計なことはせず、シンプルに必要な機能だけが搭載されている感じ。

メタル系のアンプなのでゲイン控えめでも結構歪みますが、あくまで歪み量の調整はできる程度なので使いやすいですね。他のツマミの効きも自然です。

キャビネット

キャビネットシミュレーターのセクションです。

キャビの選択肢はなしで、マイクが4つから選べます。マイクポジションも弄れないので基本は4パターンからの選択になります。

しかし、公式の動画を見る限りでは搭載されていなかったのですが、IR Loader 機能が搭載されていました。(「JST CABINET」のセレクトボックスの部分)

途中アップデートで搭載されたのでしょうか?ともあれここから外部の IR を読むことが出来ます。

EQ

3バンド+フィルターの EQ が搭載されています。

何らかのアナログ機材をモデリングしているのか、不思議な EQ カーブをしている感じがして、まともに使おうとすると扱いにくいですね…。

個人的にはいまいち使いこなせないのでバイパスしてます。

リミッター

同社の Finality Lite と同等のリミッターが最終段に搭載されています。

無理に使う必要はないですが、これで軽くリミッティングしてやることで気持ちの良い潰れ感や押し出し感を演出することが出来ます。ただしやりすぎ注意。

SIGNAL PATH

プラスアルファの部分ですね。GUI 下部にある「SIGNAL PATH」をクリックすると各セクションのオンオフ表示画面が出現します。

「SIGNAL PATH」の文字列の上にも同じものがあるので、基本はそこから弄れば良いのですが、SIGNAL PATH を表示した場合にのみ「MAGIC」という項目が出現します。

これは代表の Joey Sturgis 氏による秘密のメソッド(?)とのことで、Toneforge Menace のキャラクターを決定づけている重要な要素です。

MAGIC をオフにすると何か全く別のアンプみたいになります。それはまるで化粧を落としたギャルのように…(失礼)

扱いやすいモダンサウンド

肝心の音についての所感を書いていきたいと思います。

まあ正直なところ、あまり期待せずにセールで安くなっていたから買っただけだったのですが、これが意外と良かったです。

Youtube に上がっている各種動画を見た印象では、記事の冒頭に掲載した Ola Englund 先生のデモ以外はあまり良い音だと感じられなかったのですが、自分で鳴らしてみたらそんなことなく、全然良かった。笑

音の傾向としては、モダンで硬質な、Djent 系もいける2010年代系の質感をある程度持ちつつも、ハイゲイン系全般にそつなく対応できる扱いやすい感じに着地していると思います。

バキッと硬質な芯の強さがありつつ、抜けや厚みも悪くなく、そして割とどう作っても破綻しにくい安定感があるのが良いですね。

デフォルトだと結構ブライトでジャリジャリキンキンしている感じもしますが、個人的にはマイクを 57 OFF-AXIS にすることで丁度良く丸くなって奥行きも出てくると感じました。まあこの辺は好みでしょうね。

思っていたより全然クセが少なく扱いやすいサウンドで、誰でも手軽に格好良いハイゲインサウンドが得られそうです。

その他、プラグインの特徴

GUI は小さめで、当記事を PC から見た時のキャプチャのサイズがほぼほぼオリジナルサイズと同じになります。

この辺からはあまり新しいソフトでないことが伝わってきますが、使用上は特に問題ないと思います。デバイスによってはちょっと文字が見難いかもですが。

それからアンプシミュレーターとしては CPU 負荷が軽いです。ダブリングやマルチトラックにもあまり気にせずに挿していけます。

あとはとにかくシンプルなプラグインだと思います。

まとめ

ということで Toneforge Menace を紹介させて頂きました。思っていたより全然良い音がして扱いやすいアンプシミュレーターでした。

買う前は尖った感じのモダンメタル専用ソフトという印象だったのですが、モダンメタル専用なのは良いとしても無難で扱いやすいのは意外。しかし良い誤算です。

これといった強いキャラクターもないと言えるかも知れませんが、とはいえ適度にバキバキなモダンハイゲインサウンドが手軽に鳴らせる価値は大きいと思いました。UX もわかりやすいですしね。

DTM 界隈であまり注目されている印象はないですが、だからこそ掘り出し物系の良アンプシミュレーターと言えるのではないかと思います。

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