【音質向上】音を良くするDTMプラグインまとめ

こんにちは。Lostmortal@DTMブログ (@lostmortalmusic) です。

DTM プラグインの世界には、アナログ機材のエミュレートなどによって音の質感を良くするものが存在します。今回はそんな DTMer を魅了してやまない?音質向上系プラグインの特集です。

はじめに:音質向上プラグインとは

冒頭で述べたように、DTM プラグインの世界には、アナログ機材のエミュレートなどによってアナログ機材特有の質感を付加し、音の質感を良くするものが存在します。

純粋に「音質」というと、デジタル的な解像度の高さをイメージしやすいと思いますが、このような質感付加系プラグインは、「音楽的な劣化によって格好良く聴こえるようにする」という性格が強いです。

(オーバーサンプリング機能で解像度を擬似的に上げられるプラグインもありますが、それはそれ)

今回の記事で紹介する音質向上プラグインは、殆どがこのようなアナログエミュレートによる質感付加系のプラグインになります。

何をエミュレートしているかで何となくカテゴリに分けて紹介していきたいと思います。

音質向上プラグイン:テープシミュレーター系

アナログテープレコーダーを使用した時のような質感を再現したりエミュレートしたプラグインがテープシミュレーターと言われるものです。

太さや温かみを演出でき、いわゆるデジタル臭いサウンドから脱却して「アナログ感」を与える目的で使われます。テープ特有の絶妙なサチュレーションやコンプ感も魅力。

Black Rooster Audio – Magnetite

磁気テープレコーダーのサウンドへのオマージュを謳うプラグインです。3種類のテープからサウンドを選べ、濁ることなく温かみやまとまり感が付加できます。

手軽に良質な質感を盛ることが出来るプラグインとして、筆者個人的にも必ずどの作品にも使うレベルで愛用しています。

Wavesfactory – Casette

カセットテープの質感を再現したプラグインです。テープの種類は4種類選べて細かな設定も可能。開発者のこだわりが伝わってきます。

どちらかというと音を良くするというよりは劣化させる方向の質感付与といった方が正しいかも知れませんが、強烈に太くしたり角を落としつつキラキラにしたりと、かなり雰囲気を作ることが出来ます。

音質向上プラグイン:マイクプリアンプ系

マイクプリアンプとは、マイク入力をラインレベルに増幅させるための機材で、単体のハードウェアもあれば各種ミキサーやオーディオインターフェース等のインプットに搭載されています。

プラグインとしては、そのようなアナログ機材のマイクプリアンプの挙動や音質変化をエミュレートしたものになります。

EQ やサチュレーション機能などが付いている事が多いので、質感を盛るだけでなく積極的に音を作っていくような使い方もオススメです。

Black Rooster Audio – VPRE-73

NEVE 1073 というその界隈では非常に有名なマイクプリアンプのエミュレートプラグインです。シンプル操作でグッと腰の据わった音になります。

Plugin Alliance – Lindell Audio 6X-500

実機も存在している Lindell Audio 6X-500 のプラグイン版です。すっと伸びやかなサウンドで非常に扱いやすいです。EQ やフィルターも優秀。

SoundToys – Little Radiator

Altec 1566A というヴィンテージの真空管マイクプリアンプをエミュレートしており、簡単操作で強烈なウォーム感や真空管歪み風のサウンドを演出できます。

ソースは選びますが、非常に強力にかかります。

Kush Audio – Omega 458a

Altec 458a というヴィンテージの真空管プリアンプをエミュレートしており、中高域~高域を中心にグッと存在感のある音になります。

同じ Altec エミュレートでも上記の Little Radiator とは元機材も開発デベロッパーも違うため全くキャラクターが異なります。こちらはかなり汎用的になんでも良い音にしてしまう感じですね。

Kush Audio – REDDI

プリアンプとは若干違いますが、似たように?電気信号の変換を目的とした DI (Direct Injection Box) のエミュレートプラグインです。同名の実機があります。

普通 DI で音質変化ってあまりないのですが、この REDDI は真空管の質感を付加しつつ DI するという代物。自然に太く暖かい音に出来ます。

音質向上プラグイン:コンソールシミュレーター系

アナログ卓のミキシングコンソールの1チャンネルをエミュレートしたものです。

本来の用途としては、EQ やコンプやフィルターなどが1つになったチャンネルストリップになりますが、実機のアナログ機材の挙動をエミュレートしたり似せていたりするので、通すことで機材特有の質感変化や音楽的なノイズを付加することが出来ます。

Plugin Alliance – Brainworx bx_console Focusrite SC

Focusrite Studio Console という、Rupert Neve 氏によって予算を惜しまずに作られた伝説のコンソールのエミュレーターです。

綺羅びやかでふくよかな厚みのあるサウンドキャラクターに加え、通すと音が立体的になる素晴らしいプラグイン。操作は意外と分かりやすいです。

Plugin Alliance – Brainworx bx_console N

Neve VXS というコンソールをエミュレートしたプラグインです。元のコンソールは Neve 卓の中ではヴィンテージとモダンの中間的な位置づけらしいです。

ギラッとしたパンチのある音が魅力的です。多機能な分ちょっと使いにくさはありますが、それを補って余りあるサウンドキャラクター。

Waves – SSL E-Channel / G-Channel

コンソールシミュレータープラグインとしてはかなり昔からあり、今も現役で使われるレジェンドプラグインです。

SSL の有名な E 卓と G 卓をエミュレート(インスパイア?)しており、自然に素材を良くしてくれます。E 卓は中域、G 卓は高域を中心に色が付く傾向。

さいごに

この領域はもはや「沼」ですが、しかしとても楽しい沼です(笑)

なくても楽曲制作自体は可能なものではありますが、しかし一方で音へのこだわりという観点ではとても価値のある領域だと思います。

自分にとってお気に入りの「音質を盛る系プラグイン」を見つけることが出来れば、それが「自分のサウンド」を特徴づける事に大きく寄与することになります。

コンソールシミュレーター系を除けば一つ一つはそこまで高額でないことが多いので、是非いろいろ試して自分のサウンドを見つける糧にしてみてほしいと思います。