Lindell Audio 6X-500 レビュー【Plugin Alliance】【プリアンププラグイン】
私のお気に入りのプリアンププラグインである Plugin Alliance Lindell Audio 6X-500 を紹介します。BRA の VPRE-73 も良いですが、こちらも良いですよ。
Plugin Alliance Lindell Audio 6X-500 とは
Lindell Audio 6X-500 は、かつて存在していたモジュラー型の実機プリアンプ / EQ です。
Reverb.com では中古が結構取り引きされているみたいです↓
で、そんな実機モジュールをプラグイン化したものが今回紹介する Plugin Alliance バージョンですね。
開発は Lindell Plugins という Lindell Audio 公式(というか本家っぽい)のデベロッパーが担っているみたいです。
前回紹介した VPRE-73 と同じく、いわゆる通すと音が良くなる系のプラグインで、素材の下処理にも後処理にも、色々なトラックやシチュエーションで使っていく事が出来るプラグインです。
6X-500 の使い方
プリアンププラグインなので、出来ること自体はそんなに多くなくシンプルな UI です。
左上がゲイン(インプット)とアウトプットで、リンクアイコンを押すと自動でもう片方を音量が変わらない最適値に調整してくれます。
そして左下部ですが、ハイシェルフとローシェルフの2バンドの EQ がついています。それぞれフリクエンシーを3種類選べてブーストオンリーです。積極的に盛る方向で使う感じですが、ちゃんと2バンドついているのが良いですね。
右側はフィルターです。フィルターは実機には付いていなくてプラグインで搭載された模様。ツマミでフリクエンシーを、ボタンでQ幅を選びます。シェルフでブーストしてフィルターでカットする、みたいなことをやると音楽的な味付けが出来やすかったりするので、その辺が柔軟に設定できる点ポイント高いですね。
アナログスイッチや Polarity(極性)などはお好みでオンオフしてみると良しです。
なめらかでリッチな音
さてこの 6X-500 の音の傾向ですが、何というかリッチでスムースな音になりますね。
VPRE-73 で見られた NEVE 系のガツッ、ギラッと出てくる感じとは結構異なる性格をしていて、こちらは綺麗系といった感じでしょうか。
EQ でブーストしたときのスッと伸びやかに音場が広がる感じが凄く綺麗です。
中域には通すだけで絶妙な倍音感が付加されて高級感・密度感のあるきめ細かい音になる感じがします。ゲインを上げていくとこの性格は強くなっていきますが、あまり歪ませ過ぎないほうが綺麗さが活きてくるかなという感じで、歪まないギリギリのゲイン値を狙うと良さそう。
とにかくなめらかに質感が向上していく感じがして優等生系ですね。成績優秀だけど爽やかで嫌味のない生徒会長みたいな(そんなヤツ居るか知らんけど)、気持ちの良い優等生感があります。
あからさまにパンチが欲しいわけではないけど、自然に存在感を増したいときなんかは凄く良いと思います。
個人的には、リードギターやクリーンボーカルの下処理にはコイツかなといった感じです。綺麗系のシンセなどにも良いと思います。
まとめ
というわけで Plugin Alliance Lindell Audio 6X-500 を紹介しました。かかり方がかなり気持ちよくて、私的お気に入り度の高いプラグインです。
もう1つ持っている(あちらは衝動的にポチってしまっただけですがw)プリアンププラグインの VPRE-73 とは明確に性格が違うので、いい感じに用途を使い分けることが出来ていて最高です。
まあこういうプラグインってついつい色々買ってしまって気がついたら色々挿しまくっていたりするんですが、基本的には適材適所で、ここぞという時に使うべきですね^^;
私はその後、自分で録音したソースにのみプリアンププラグインを使うということでルール化してしまいました。
Lindell Audio 6X-500 はお値段も安めですので、Plugin Alliance 恒例のまとめ買いでセール率が上がるときなどに、セール率上げる用として購入するのがおすすめです。笑
商品情報
公式サイトはこちら。