【JST】Toneforge Jason Richardson レビュー【デスコア】

こんにちは。Lostmortal@DTMブログ (@lostmortalmusic) です。

JST (Joey Sturgis Tones) のメタル系アンプシミュレーター、Toneforge Jason Richardson について紹介したいと思います。

Toneforge Jason Richardson とは

Toneforge Jason Richardson は、JST (Joey Sturgis Tones) が販売しているギター用アンプシミュレータープラグイン、Toneforge シリーズの1商品です。

商品名の通り、 Jason Richardson 氏のシグネチャーモデルとなっていますが、そもそも誰やねんと思う方もいるかも知れませんので一応説明を。

Jason Richardson 氏は、All Shall Perish、Born Of Osiris、Chelsea Grin といったデスコアを代表するバンドを渡り歩いたギタリストです。現在はメタルコア All That Remains に所属している模様。

所謂「コア系」の界隈で有名なテクニカル系ギタリストですね。

そんな Jason Richardson 氏のソロアルバム「I」のトーンを基に開発されたプラグインが Toneforge Jason Richardson です。

プラグインの開発にあたっては、当該アルバムのプロデューサー及び Jason Richardson 氏本人がしっかり監修しているとのことです。

Toneforge Jason Richardson の特徴と使い方

基本設計は Toneforge シリーズでお馴染みのパッケージングです。

アンプ・キャビネット・エフェクターやその他プロセッサがオールインワンになった、プラグイン内でギタートーンを完結させることが出来る仕様ですね。

ただし、Toneforge Jason Richardson に関しては、アンプモデルが3つ収録されています。シリーズ他製品は1つなので太っ腹?仕様です。

ビューを1つずつ見ていきたいと思います。

チャンネルスイッチャー

Toneforge Jason Richardsonのチャンネルスイッチャー画面

メニューの一番左にあるビューです。

他の Toneforge 製品だとここがオーバードライブペダルになっていることが多いのですが、Toneforge Jason Richardson ではアンプモデルを切り替えるためのビューになっています。

アンプ

Toneforge Jason RichardsonのCleanアンプ

Toneforge Jason RichardsonのRythmアンプ

Toneforge Jason RichardsonのLeadアンプ

アンプモデルは Clean , Rhythm , Lead の3種類です。

それぞれ、GUI だけでなく設定項目も違っていてこだわりが伺えますね。

クリーンアンプは EQ こそ2バンドですが Shimmer が標準で付いているのが良いですね。

Rhythm と Lead はありがちな Rhythm=クランチ、Lead=ハイゲインではなく、どっちもハイゲインで Rhythm=リフ用、Lead=ウワモノ用です。

デスコアギタリストのシグネチャーですからね。

これらは一般的な4バンドの EQ に加えて、それぞれオリジナルの質感調整項目があり、元のトーンを殺さない範囲で微調整が出来ます。

キャビネット

Toneforge Jason Richardsonのキャビネット画面

キャビネットシミュレーターのセクションです。GUI に Jason Richardson 氏シグネチャーモデルのギターがあるのが良いですね。

マイクが4種類(マイキング設定はできない)、キャビネットが2種類収録されており、音のバリエーションは8種類。

加えてカスタム IR Loader も備わっているので、自分の好きな IR を読むことも出来ます。

エフェクター

Toneforge Jason Richardsonのエフェクター画面

ストンプエフェクターのセクションです。

空間系のディレイ、リバーブに加えて、」LOFI という汚し系のエフェクターが備わっています。汚しというかフィルター的に使うのかも。

クリーンやリードギターの質感は、これらを駆使して色々と作り込むことが出来ます。

EQ

Toneforge Jason RichardsonのEQ画面

EQ セクションです。他の Toneforge 製品のものとは異なる、4バンドのパラメトリック EQ が備わっています。

他の Toneforge 製品のものと違ってクセがなく素直に効きます。

ダイナミクス

Toneforge Jason Richardsonのダイナミクス画面

Toneforge シリーズ恒例で最終段に挿さっているダイナミクスセクションです。

このセクションは同社の Finality Lite と同等のリミッターが入っている場合が多いのですが、こちらもいつもと違って今回はオリジナルのコンプレッサーになっています。

アタックリリースの設定項目はないものの、レシオが設定できますね。スレッショルドとリダクション量を個別に設定できるのも面白いです。

低域の質感を調整できる「LOW RANGE」なるツマミもあります。

Toneforge Jason Richardson の音質や所感

良いですね。全体的にクオリティが高いです。

コア系というか Jason Richardson らしい、更には JST らしいとも言えるであろう、タイトでパキッとしたまとまりの良い音が全体に渡って感じられます。

7弦ギターのタイトなヘヴィサウンドや、カチッとしたリードを想定していると思うので、非常によく仕上がっているのではないかと思います。

6弦で弾くとやや硬さが中和される感じもありますが、やはりタイトでカチッとしたサウンドキャラクターがしっかりしています。

Rhythm アンプはゴリゴリに凶悪な音も作れますが、ややジェントルさも感じられるような、それでいてガツッとしたヘヴィサンドが格好良いです。

Clean アンプはクリスタルクリーン系でクセがなく扱いやすい音です。

(このジャンルなので当然ながら)硬いタイトな音で柔らかいサウンドではないですが、キレイな音です。なぜか音が小さいですが…。

そして Lead アンプ、これ素晴らしいです。

なにが素晴らしいって、地味にトーンを詰めるのが難しい歪みのリードをサクッと鳴らせてしまう点。しかもコア系に最適なダイナミクスがピタッと整った音なので、読み込んだままでも十分なくらい。後段に空間系もあるので即席でそれっぽいリードが完成します。

全体的にはテクニカルギタリストの音らしい、エクストリームな中にもどこか大人っぽさのあるトーンが魅力的かなという印象も受けました。

まとめ

コア系に強いデベロッパーがコア系のガチギタリストと組んだ製品ということもあって、機能もクオリティも満足度の高い製品になっていると思いました。

基本的には尖った音、それこそデスコア系のようなモダンなエクストリームサウンドに期待して買う製品ではありますが、クリーントーンも魅力的で侮れないアンプシミュレーターです。

クランチこそ無いですが、Lead アンプでエモいリードがサッと作れる点も好印象です。

全体的に強く感じられる、コア系由来のタイトでパキッとしたまとまりの良さ。この部分を気に入るかどうかが選択肢としてアリかナシかの分かれ目になりそうですが、気に入るなら確実にオススメです。

商品情報

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