【ドスパラ】「raytrek LC-M」がDTMやクリエイターにおすすめな件
ドスパラのクリエイター向け BTO パソコン「raytrek LC-M」を愛用しています。DTM用途において非常にバランスの良い製品だと思うので紹介したいと思います。
raytrek LC-M とは
秋葉原の BTO パソコンショップ「ドスパラ」が販売しているクリエイター向け PC シリーズの1商品です。
BTO とは Build To Order の略で受注生産のことですが、パソコン専門店のオリジナル商品だと思っておけば OK です。
一般的に BTO の強みとしては、電気屋に売っている大手電化製品メーカーのパソコンよりもスペックが高くて価格が安いことです。
クリエイター向け PC とはなんぞやという点ですが、クリエイターが扱うような各種ソフトウェアが快適に動かせるようにスペックなどをチューニングした商品、という解釈で良いでしょう。
とはいえクリエイター向け PC も正直ピンキリで、色々なスペックのものが売られていますが、ドスパラの商品ではこの raytrek LC-M が一番バランスが良くてオススメだと思っています。
raytrek LC-M の特徴
発売時期によって若干仕様が変わるというか、時代と共に高性能化しています(※)が、2020年9月時点での基本的なスペックは以下のような感じとなっています。
- CPU:Core i7-10700
- メモリ:16GB
- グラフィックボード:Quadro P620
- ストレージ:1TB SSD
以下に詳しく解説していきますが、このスペック感こそが、DTM 用途において非常に丁度良い塩梅だと思うのです。
必要にして十分なスペック
Core i7 の CPU と 16GB のメモリ
Core i7 の CPU と 16GB のメモリという組み合わせ。
これは DAW を快適に動かすにあたって恐らく最も丁度良いスペックだと思います。
CPU もメモリもスペックが高ければ高いほど快適です。しかし現実問題として、スペックを好きなだけ上げていくと価格が跳ね上がってしまいます。
かといってスペックが足りないと、動作が遅かったり、フリーズしたり、ノイズが乗ったりと、作業に支障が出てしまいます。
その落とし所として最もバランスが良いのが、経験上この Core i7 と 16GB の組み合わせだと思います。
ついでにいうと Core i7 にも色々あるんですが、その時代の最新の raytrek LC-M に搭載されている Core i7 がまた丁度良い感じなんですよね。
Quadro P620
グラフィックボードとして搭載されている Quadro ですが、これは一言で言うとクリエイター向けのグラボです。
一般的にハイスペックグラボとしてよく見かける GeForce とは味付けが違い、安定重視になっています。
つまり DAW や動画ソフトなどを安定的に高速に描画するのが得意で、編集作業に向いているグラフィックボードということになります。
(一方GeForceはここ一発のパフォーマンスに強く、ゲーム向けの趣旨が強いです)
しかしまあ、だからといって、DAW の編集をするのにそんなに高価なグラフィックボードは必要ないですよね。
そこで Quadro シリーズのエントリーモデルである P620 あたりが、コスト的にも選択肢として丁度良いんです。Quadro 自体が高額なシリーズなのでエントリーモデルでもそこそこの性能ですしね。
グラフィックボードについて詳しくは下記に書いています。
高いコストパフォーマンス
raytrek LC-M のお値段はマシンのみで約13万円ほどですが、これはコストパフォーマンス的に優れていると言えます。
上述した通り、スペックの落とし所が非常に丁度良く、快適に使えるけど高額になりすぎない良い塩梅にチューニングされています。高くなりすぎないギリギリのラインを攻めている感じですね。
そして BTO パソコンの強み、というか自社ブランド製品一般に言えることですが、大手メーカー製品よりも諸々のコストを抑える事が出来るため、同じスペックを VAIO や Mac 等で求めるよりも安価になります。
更に言うと BTO パソコンの中でも、ドスパラはスペック対コストが最も低い部類です。かつては信頼性に良からぬ噂もあったようですが、私が2016年製の raytrek LC-M を使用している感じ全く問題はなく快適です。
DTM をやる上では他にも購入する機材が大量にありますので、なるべくパフォーマンスを出しつつコストは抑えたいですよね。
raytrek LC-M は、まさにそんな要望にピッタリな感じです。
拡張性もある
raytrek LC-M は、ドスパラの中ではミニタワーと呼ばれる、フルサイズより一回り小さい規格のデスクトップPCです。
とはいえ正直そんなに小さいとは思わないのですが、その分デスクトップパソコンの強みである、中身の拡張が可能です。
SATAスロットが確か4つくらい余っているので、ソフト音源のライブラリを格納しておくSSDや、その他素材や製作データを格納しておくHDDなどを内側から付けることが出来ます。
(外付けより内側から付けた方が動作が快適です)
カードスロットも4つくらい余っているので、より強力なグラフィックボードを付けたり、サウンドカードを付けたり(オーディオインターフェースがあるのでDTMerは使わないとは思いますが)することが出来ます。
もちろんCPUやメモリの交換も可能(メモリの空きスロットこそないですが)です。
更にパワーアップしたい場合や何かあった場合のパーツ交換なども自力で対応できるので、微妙に心理的安全性の担保にもなる感じがしますね。
また、Macと同じようにカスタマイズ注文が出来るので、購入時にお好みでパワーアップさせることも可能です。
デメリットは
個人的にはもう4~5年使っていますが、デメリットらしいデメリットは感じたことがないですね。
強いて言うなら、今どきデスクトップかよということでしょうか(笑)持ち運びは不可能ですね。
あとそれに付随してモニターは別売になります。逆にモニターは中古で安く買ってコストダウン、とかできるので悪くはないと思いますが。
モニタ以外の付属品(マウス、キーボード等)も付いてきますしね。
あとは Windows オンリーなので Mac 派の人にとっては選択肢にすら上がらないのかも知れませんね。(だけどその分安いんですけどね)
まとめ
かねてより複数の記事で本機を紹介していましたが、今回改めて詳しく特集してみました。
本当に「丁度良い選択肢」として気に入っていまして、愛機がそろそろ古くなってきたので買い換える際にもまた新しい raytrek LC-M を買おうかな、などと考えています。
※パソコンも機械なので経年劣化します。大体5年過ぎたらパフォーマンスが落ちてくるので買い替えを検討しても良いと思います。
まとめとしては、DTMをやる上でスペックを担保しつつコストを抑えたい場合は、ドスパラの「raytrek LC-M」がオススメです!