録音にプチノイズが入ってしまう原因と対策方法【宅録DTM】
宅録で DAW に録音する際に、プチプチと鳴るノイズに悩まされたことはないでしょうか。折角良い演奏が出来たのにノイズが入ってしまって台無し…というのは悲しいですよね。ということで今回は、プチノイズの原因と対策についてまとめました。
プチノイズとは
その名の通り、音声ファイルに「プチプチプチ…!」と入ってしまうノイズです。
明らかに音楽的ではなく、電子的な欠陥であることを感じるデジタルで不快なノイズです。
クリックノイズは同義語ですね。クリックノイズの方が正式な名称というか用語的な言い方かも知れません。
録音にプチノイズが入る原因
PCのスペックが足りない
PC(CPU)の処理が追い付いていないことによって録音物にプチノイズが乗ってしまうパターンです。
私の経験上では、宅録DTMのプチノイズ発生はこの原因が一番多い気がします。
PC スペックについては比較的新しい世代の Core i7 以上が欲しいところですね。
なお DTM 用 PC の選び方については下記の記事で書いています。
ドライバが古い
オーディオインターフェースのドライバが古く、ドライバを最新のものにインストールし直すと解決する場合があります。
機材が壊れている
PC スペックの件がソフトウェア側の問題とすれば、こちらはハードウェア側の問題です。
楽器の音が通るどこかしらの回路が死んでいるケース。どの機材が死んでいるのかを特定するのが面倒なやつですね。
ケーブルが断線している
これも機材が壊れているの一種と言えるかもしれませんが、ケーブルの断線を疑うことが出来ます。
古いものや、ライブなどで酷使しているケーブルを使って録音した場合などは、ケーブルを疑う余地があります。
接続不良
ケーブルやコネクタがちゃんと刺さっていなかった…というのは、意外とあるあるかなと思います。
一度全ての機材の接続を確認してみても良いでしょう。
プチノイズの対策
レイテンシーを遅くする
オーディオデバイスの設定で、レイテンシーの値を大きくします。
レイテンシーが大きいほど CPU の負荷は小さくなりますので、PCスペックが足りていない場合はこれで解決することが出来ます。
但しレイテンシーが遅いと、自分の演奏が時間差で聞こえてくるの事になるので、演奏自体はやりにくいです。演奏が困難なレベルまでレイテンシーを遅くしないと解決しない場合はPC(又は CPU)を換えるしかないですね…。
ドライバを最新のものにする
上述の通りです。これで解決してくれると一番楽ではありますね。
機材を交換する
こちらも上述の通りですが、ケーブルを始め、疑わしいハードウェアを交換する方法です。
使用機材を一個一個確認していかなくてはならないので面倒ですが、どのみち壊れた機材を使い続けても良い音での録音は難しいと思いますので、ソフトウェアで解決しない場合は地道にやりましょう。。
接続を確認する
接続不良がないか確認しましょう。念のため全部抜き差ししてみると良いかも知れません。
ホコリが混じっているかもしれないので、1度フーって吹いてから差し直すと良いと思います。
(※↑30代以上ならニヤッとするネタです。実際は唾が取んで壊れたりするリスクがあるのでそんなことしちゃダメです)
ノイズ除去ソフトを使う
根本的な対策ではありませんが、ノイズが入ってしまった録音物からノイズを除去するという手もあります。
ノイズを除去できるソフトはいくつかありますが、なるべく音楽的に音が劣化しないものが良いですよね。
そのようなソフトのおすすめは iZotope RX など。
仕事などで Adobe Creative Cloud を使用している人は、Adobe Audition もおすすめです。
まとめ
私自身も、特に今のPCを買う前は結構プチノイズに悩まされてきました。(PC スペックが原因のパターンです)
特のボーカルの録音はどうやっても対策しきれないことが多かったもので、Adobe Audition に随分とお世話になっていましたねぇ。。
どうもデジタル周りの機材にもハードウェアの寿命があるようで、古いPCやオーディオインターフェースはノイズ発生率や発生量が大きくなってくるように思います。できれば何年かに一度買い換えるのが理想なんだとは思います。
しかし考え得る対策をしつつ、だましだましやっていくのも手ではあります。特に仕事でもなければね。(仕事なら経費で落として良い機材を買いましょう。笑)
そんな場合、ノイズ除去ソフトがあると強い味方になると思いますので、所持しておくことをおすすめします。何買えばいいか分からない場合は RX7 でいいかと。