【JST】Toneforge Ben Bruce レビュー【Asking Alexandria】

こんにちは。Lostmortal@DTMブログ (@lostmortalmusic) です。

Asking Alexandria のギタリスト Ben Bruce 氏のシグネチャーアンプシミュレーター、Toneforge Ben Bruce を紹介したいと思います。メタルコア好きは是非チェックを。

Toneforge Ben Bruce とは

Toneforge Ben Bruce は、JST (Joey Sturgis Tones) が販売しているギター用アンプシミュレータープラグインです。

UK のメタルコアバンド Asking Alexandria のギタリストである Ben Bruce 氏のシグネチャーモデルです。

Asking Alexandria といえば、初期は当時流行っていたエレクトロメタルコアを代表するバンドの1つで、2010年代以降はニューコア路線にシフトして BMTH らと共に売れっ子ラウドロックバンドとして地位を築いているバンドです。1stの頃から Joey Sturgis 氏のプロデュースだったりします。

Toneforge Ben Bruce の話に戻りますが、公式の説明文に分かりやすい記載がありました。

「Ben との仕事や Asking Alexandria からお気に入りの要素を取り入れて、この特別な Toneforge モデルにまとめることができました。巨大なリズムトーン、タイトなオーバードライブ、そしてリードやアンビエントタイプの素材に最適なエフェクト!」- Joey Sturgis

Asking Alexandria のシングル「I Won’t Give In」でそれを聴いてください。

Asking Alexandria のトーンの中でも特に I Won’t Give In 辺りをカバーしているということです。

Asking Alexandria のトーンって、初期からある程度一貫してコラージュ感のあるタイトな音像のイメージが個人的にはありますが、その方向性が更に固まった辺りの時期だと思います。

Toneforge Ben Bruce の特徴と使い方

UI は Toneforge シリーズお馴染みの複数のビューを切り替えて設定を詰めていく形です。

近年のアンプシミュレーターでは当たり前の仕様になっていますが、チューナーとノイズゲートが標準搭載されているのは便利です。

Toneforge シリーズの中でも初期のプロダクトのため画面は小さめですね。(Ben Bruce と Menace が画面小さいです)

チャンネル&オーバードライブ

一番左のビューでは、アンプのチャンネル切り替えとオーバードライブの設定ができます。

それぞれのペダルをクリックすると項目が設定できます。

アンプはクリーンと歪みの2チャンネル仕様になっています。クリーンは何故か音量が異様に小さいです。

オーバードライブは一般的な TS 系です。

アンプ

アンプビューです。デザインが格好良いです。

パラメーターはごく一般的なアンプのツマミでシンプルです。OUTPUT は純粋な音量というよりはパワーアンプをプッシュするイメージです。

キャビネット

キャビネットは1種類で、マイクは4種類です。マイキングの設定は出来ません。

それから現行の Ver1.4 では IR Loader も搭載されています。(最初はなかったみたいです)

マイクスタンドに良いものがぶら下がっていますね。

エフェクター(FX)

FX系のペダルビューです。

ディレイ、リバーブとロータリースピーカー(モジュレーション系のやつです)が搭載されています。

基本的にはクリーンチャンネル用です。クリーンの音はかなりクリアな反面味気ない感じもするので、ここでの味付けがキモになってくると思います。

EQ

最終的なトーンを決めるポスト EQ のビューです。

Toneforge シリーズお馴染みのパラメトリック EQ が搭載されています。

この EQ 、カーブにかなり癖があって個人的には使いこなせないので常にバイパスですね。。

ダイナミクス

最集段も Toneforge シリーズお馴染み、ダイナミクスを整えるためのリミッター/コンプセクションです。

こちらに搭載されているものは Finality Lite ですね。

メタル系、特にコア系のミキシングではこのように最集段にリミッターを挿してダイナミクスを固めるのがかなり有効です。プラグインの仕様で暗にそれを教えてくれる Joey Sturgis 先生ありがとう。

Toneforge Ben Bruce のレビュー

やはり Asking Alexandria のトーンということで、パキンとしたタイトな音です。

自分で弾いていると単体でに迫力はそこまでなくて、「ちょっとシャカシャカ過ぎじゃない…?」などと感じるんですが、これがオケに混ぜると全然気にならなくて、オケの中ではヌケが良く輪郭がはっきりした明瞭なトーンになるので不思議です。

個人的にはマイクを 421 にすると一番しっくり来ます。

また、Toneforge の中でも特にダイナミクスが安定しており弾きやすい&ミックスしやすいです。Finality Lite なしでも十分安定していて、コラージュ感の強いパキッとした質感に一役買っている感じです。

チャグったときの輪郭のハッキリ感は Asking Alexandria や周辺のメタルコアに知見がある方なら「なるほどこういうことか」と感じるのではないでしょうか。

悪く言うとおもちゃっぽさがあるとも言えますが、所謂古いアンプシミュレーターのチープ感とはまた違って、「そういうふうに作られた音」ですね。タイトなメタルコアを鳴らすために敢えてこうなっている、みたいな感じ。

とにかくタイトでパキッとしているので、ダル感を求めるスラッジィな音作りは無理ですね。

クリーンに関しては、何故か音量が非常に小さいんですが、出音そのまま鳴るようなクリスタルクリーンで、エフェクターを駆使した音作りにかかっている感じです。

まあ、このアンプシミュレーターにクリーンを求める人はあまり居ないと思いますが、、クリーンは可もなく不可もなくといった印象です。

まとめ

超主観的な結論では、モダンメタルコアの礎を感じることの出来るプラグインといった印象でした。

タイトにチャグってパリッとバッキングするための音ですね。

JST のプロダクトは全体的にコラージュ感の強い、良い意味で「作り物感」を演出しやすいものが多いですが、中でも特に合成着色料感強めです。

公式の説明には「このプロダクトを使用するギタリストは特定のジャンルに限定されない」みたいなことが書かれていますが、そうかなぁ・・・笑

メタルコアには限らないでしょうが、少なくともタイトで明瞭なギタートンを求める方向けだと思います。

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