BIAS FX で MIDI オートメーションを書いてエフェクトを自動操作する方法

BIAS FX のオートメーションを使って「曲中でエフェクターのスイッチを踏んで音を変える」という奏法を実現する方法を紹介します。

オートメーションとは

DTM におけるオートメーションとは、エフェクトなどの各パラメーターを曲の再生位置に合わせて自動で調整するように設定できる機能です。

いわゆる「手コンプ」と言われるテクニックなんかも、DTM においてはボリュームのオートメションで表現できます。

基本的にどの DAW でもオートメーションを書く機能は搭載されていますが、サードパーティのプラグインエフェクトのパラメーターを弄れるかどうかはプラグイン次第だったりします。

BIAS FX はありがたいことに、ちゃんとオートメーションを設定できる機能が搭載されています。

BIAS FXでオートメーションを書くメリット

BIAS FX でオートメーションを書く事で、打ち込みのギターであっても演奏中にエフェクターを踏むのと同じように曲中で音が変えられます。

録音物であってもとりあえず録って後から詳細に音を詰めたり調整していく事が出来るので、ライン録り&アンプシミュレーター使用のメリットが増えます。

また、BIAS FX の場合、エフェクトスイッチのオンオフだけではなく、エフェクターやアンプのパラメーターもオートメーションで弄る事が出来るため、曲のフレーズ毎に細かく GAIN 量を調整したりというような、実機では出来ない DTM ならではの裏技も可能です。

BIAS FXでオートメーションを設定する方法

ではオートメーションのやり方を見ていきたいと思います。

BIAS FX を立ち上げたら、オートメーションしたいエフェクトやアンプを右クリックして、「Automation」を選択します。

そうすると下記のように、クリックした機材のパラメーターに番号を割り当てる画面が出現します。ここでコントロールナンバーを割り当てる感じですね。今回は、スイッチのオンオフ(Toggle)に1番を割り当ててみました。

次は DAW 側に、割り当てた番号を設定します。以下は Studio One の場合ですが、トラックビューでオートメーションを表示し、対象のトラックの欄から BIAS FX の1番のパラメーターを探して「追加」します。

あとは DAW 側でよしなにオートメーションを書いてやればOKです。

例えばここまでの設定で下記のようにオートメーションを書くと、トラックの無音フレーズでは歪みペダルのスイッチがオフ状態で、波形が再生される直前のタイミングでスイッチがオンになります。実際のギターの演奏時にもよくあるシチュエーションですね。

適用イメージ

上記で設定したオートメーションが動く様子を GIF アニメにしてみました。

真ん中の「right2」トラックとエフェクトの動きをご覧ください。

このように曲中で自動で DRIVE ペダルがオンになるように設定できています。

この「right2」トラックの波形は打ち込み音源を書き出したデータなので、これが出来ると出来ないとでは大違いです。。

まとめ

エレキギターやベースにおいては、演奏中にエフェクターのスイッチを踏んで曲中で音色を切り替える、ということが当たり前に行われます。

それを DAW 上で再現するには、実機機材を用いて実演奏して録音するしかないと思っていました。つまり ITB では不可能なことだと。

しかしそこはさすが BIAS FX、オートメーションでそれを再現できる機能をしっかり実装してくれていました。

ちなみに BIAS AMP でもこのオートメーションは可能でして、曲中にアンプのツマミを弄るといった事が出来ます(笑)

これによって打ち込み音源でも曲中で柔軟に音を切り替えることが出来ますし、全体のバランスを見ながら柔軟にパラメーターを調整することが出来るという、エフェクト後掛けのメリットを最大限享受できますね。

ぜひオートメーションを活用して DTM でもギターの表現の幅を広げていきたいところです。

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