NaLex Ninja レビュー【フリーアンプシミュレーター】【メタル】

高品質なフリーのメタル系アンプシミュレーターをまたもや発見しました。ということで今回は、NaLex の Ninja というアンプシミュレーターを紹介したいと思います。

NaLex Ninja とは

NaLex はロシア発のデベロッパーで、アンプシミュレーター系のフリープラグインを複数公開しています。

比較的最近現れた個人デベロッパーのため情報があまり多くないですが、海外のメタル系 Youtuber の間でにわかに話題になっている感じがします。

そんな NaLex のオリジナルモデルであり、恐らくフラッグシップ的な位置づけのアンプシミュレーターが今回紹介する Ninja です。

https://youtu.be/lXiwiVnWK8k

このデモ動画の通り、ガツッとしたハイゲイン系のアンプシミュレーターです。近年はこの手の無料プラグインが次から次に出てきますね。

今回はこの Ninja を掘り下げていきたいと思います。

Ninja の機能と特徴

サムネ等でも既に出していますが、GUI はこちらの通り。

リリース初期の頃はもっと簡素な GUI だったようですが、Ver 3.0 以降こちらが採用されたようです。Luan Albani という方によるデザインとのこと。裏面パネルはありません。

アンプとしてはハイゲインとクリーンの2チャンネル仕様で、ツマミは各チャンネル共用となっています。

各ツマミはごく一般的なアンプの項目に加えて、「POWER AMP」という項目があります。これはパワーアンプのゲインを調整するツマミで、上げるとプッシュ感の強い熱量を帯びたサウンドになります。

機能としては以上になります。シンプルですね。

キャビネットシミュレーターは付属していないので、キャビネット部分は別途 IR Loader 及び IR を用意する必要があります。

IR に関しては公式サイトで「これ使ってね」的なものが、その名も Ninja IR として配布されています。IR Loader は無いので NadIR などを使っておけば良いでしょう。

また、ノイズゲートやチューナー等も備わっていないので、使いたい場合は別途用意をする必要があります。

ハイゲイン系なのでノイズゲートは欲しいところですね。当たり前ですが普通に使うとノイズが結構出るので、忍者なのに全然忍べていません…。

Ninja の音について

さて肝心の Ninja の音についてですが、モダンなエクストリームメタル系のアンプといった印象を持ちました。

2010年代 Djent 以降系の、硬質でハイミッドあたりがソリッドに突き抜けるような、現代的な明瞭さを持っていますが、その中に90年代ハイゲイン系の有機的なゴリゴリサウンドも併せ持っているような感じ。

個人的には「モダンエクストリーム」という言葉が非常にしっくりくる質感に感じます。

読み込む IR によって味付けがかなり変わるタイプのアンプではありますが、この特徴に関しては一貫していると思いました。

正直、デモ動画だけではこのような特徴を認識するには至らなかったのですが、自分で使ってみたらハッキリとサウンドキャラクターを認識する事が出来ました。

歪み方はなかなか凶悪な感じです。公式の文言にも記載がありますが、オーバードライブやブースターは不要ですね。不要でありながら、まるでそれらを通したかのようなサウンドが作れます。

現代的な音像のデスメタルだったりゴリゴリなメタルコア・デスコア等のスタイルによく合いそうな格好良いアンプだと思いました。

ちなみにクリーンチャンネルもありますが、そちらの存在意義はイマイチよく分かりませんでした…。特に面白みのない音だし、そもそもこのアンプにクリーンを求める需要が一体どれだけあるのだろうか…🤔

まとめ

NaLex の Ninja について紹介させて頂きました。

次から次に良質なメタル系アンプシミュレーターが見つかる時代になりましたね。しかもフリーで。慣れてくると有料プラグインも不要になってくるかも知れません。(まあ、慣れないうちはフリーに頼り切るのはおすすめしませんが。)

Ninja はそんな数あるメタル系アンプシミュレーターの中でもかなりエクストリーム色が強く、そしてかなり現代的なアンプでした。

地味に特徴がモロに被るアンプがあまりいないので、面白い線を攻めていると思います。

忍者と言いつつ日本人に好まれる傾向のサウンドキャラクターではなさそうな気もしますが、海外のエクストリームメタルが好きな人は是非チェックしてみてください。

NaLex の今後の動向にも注目したいところです。

商品情報

公式サイトがこちら。Blogger のブログ上で展開されています。