【Nembrini Audio】MRH810 V2 レビュー【JCM800】【アンプシミュレーター】

こんにちは。Lostmortal@DTMブログ (@lostmortalmusic) です。

Nembrini Audio のアンプシミュレーター、MRH810-V2 をレビューしたいと思います。最新技術で蘇る Marshall 800 系の古き良きリードアンプ。

Nembrini Audio MRH810-V2 とは

MRH810-V2 は、Nembrini Audio 製のアンプシミュレータープラグインです。

同社の MRH810 のリニューアル版として「V2」の名前がつき、2020年に登場しました。

公式に「British 800 guitar amplifier emulation」と記載がありますが、パネル部分の GUI からも分かる通り、Marshall JCM800 をモデリングしていると思われます。

Nembrini Audio といえば、Brainworx 製のアンプシミュレーター(Plugin Alliaince や UAD で販売しているもの)のモデリングを担当しているデベロッパーで、技術力は間違いないと思います。

個人的に Brainworx 製のアンプシミュレーターが非常に好きなので、Nembrini Audio 製品にも注目していました。

今回、デモを聴きトライアル使用してみて、これは良いぞと思ったので購入してみました。

ゴリゴリにモダンなイマドキのハイゲインアンプも良いですが、オールドなマーシャル800で作るモダンハイゲインサウンドも格好良いですからね。

Nembrini Audio MRH810-V2 の機能と使い方

MRH810-V2 の画面は、大きく分けてアンプ画面とキャビネット画面の2つです。

まずアンプ画面から。

Nembrini Audio MRH810-V2のアンプ画面

Marshall のロゴがないと結構寂しい感じがしますが…JCM800を模したアンプの GUI になっています。

ここではアンプのパネル部分にあるツマミ等が弄れるだけのシンプルなビューです。

操作項目は基本的に実機に倣ったものとなっていますが、リードとクリーンの2チャンネル仕様になっています。

Nembrini Audio MRH810-V2のキャビネットシミュレーター画面

そしてこちらがキャビネットシミュレーター(とその他設定)画面です。

キャビネットは6種類、マイクは4種類から選ぶことが出来てマイキングの設定も可能です。2本のマイクとアンビエンスを混ぜることも出来ますね。

単品のアンプシミュレーターとしてはキャビネットシミュレーターの機能が結構充実していますね。

Nembrini Audio MRH810-V2のIRローダー画面

画面右上のタブを「IMPULSES」に設定すると、IR Loader 画面が現れます。

ここでは好きな IR データを3つまで読み込んで混ぜることが出来ます。

赤のマーカーラインが絶妙にダサいですがそこはご愛嬌。

Nembrini Audio MRH810-V2のキャビネットバイパス画面

タブを「BYPASS」にするとキャビネットシミュレーター及び IR Loader がバイパスされます。

IR Loader から自分で用意したものを使いたい時はこちらですね。

また、画面右にある「Cleaner」で質感調整=ダーティな成分を落とすことが出来るのですが、BYPASS にするとこの Cleaner を通った後の音を自前の IR Loader に通すことになるので、プラグイン内部の IR Loader を使う場合と若干質感が異なってきます。

機能的な部分の説明は以上になります。

ノイズゲートは備わっていますがチューナーはない模様。

Nembrini Audio MRH810-V2 の音について

音については、期待通りか期待以上といった感じでした。

はじめに Nembrini Audio が関わっている Brainworx 製のアンプシミュレーターの特徴の話をします。

Brainworx 製のアンプシミュレーターは、非常に高品位で立体感があるサウンドでありながら、イマドキモダンメタル系のあからさまにバキバキな感じではなく、良い意味で角が取れて奥行きのある、本物志向のサウンドです。

実際にアンプの音をマイクで集音して録音された音は、一度空気を通っているため、適度な丸みと奥行きがあります。その感じを凄く再現していて、イマドキモダンメタルアンプシミュに比べると籠っているように感じられるかも知れませんが、より本物に近い音をしていると思います。

…で、そんな Brainworx 製のアンプシミュレーター開発に携わっているデベロッパーの製品なので、やはりその特徴は継承されており、適度に丸みと奥行きを持った本物感のあるサウンドをしています。

そして、とにかく高品位なので、良い環境・良い機材で録ったような音なんですよね。

もうこれが最高です。これこそが私が最も求めているサウンドなんですよね。

キャビネットシミュレーターが違うからか Brainworx まんまではなく、若干キャラクターは異なります。こちらの方が上記のような特徴がやや控えめです。

そして、肝心の JCM800 サウンドですが、これが絶妙に使いやすい。

JCM800というと、突き抜けるような高域と、真空管の温かみがありながらも金属的なジャリジャリとした質感が特徴のアンプです。

本物の JCM800 はこのような特徴から、暴れやすいというか刺さるような感じの質感になりやすく、音作りは難しい部類だと思います。

MRH810-V2 では、その辺りが絶妙に暴れにくくなっていて収まりが良いです。

マーシャル系のハイゲインサウンドはドンシャリ気味で作ると雛形的な格好良さになりますが、躊躇なくトレブルを上げられるのは大きいですね(笑)

それから、マーシャルらしい高域のヌケ感の気持ちよさが半端ないですね。パワーコードや4度コードを鳴らすだけでグッと来るものがあります。

この方の試奏動画が質感の参考にしやすいので是非見てみてください。

…どうです、良いでしょう?

しっかり JCM800 らしいキャクターを出しながらも、扱いやすくて最高です。

キャビネットシミュレーターの音も非常に良くて、自前の IR に拘らなくても大丈夫ですね。

まとめ

ゴリゴリにモダンなハイゲインアンプも良いですが、こういうのも良いでしょう?

このハイが抜ける金属的な質感を活かして、若干芯が残る程度のやや弱めの歪みにして鳴らすハイゲインサウンドがまた格好良いんですよ。ポスト/激情系の質感に近づきます。

もちろんオールドなハードロックなどにも文句なしに最高だと思いますが、個人的にはそういう使い方を目的として購入しました。

やはり Brainworx と組んでいるデベロッパーの製品だけあってクオリティの高さは間違いありませんでした。

商品情報

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