【優勝】bx_rockergain100 レビュー【Plugin Alliance】【Orange】

こんにちは。Lostmortal@DTMブログ (@lostmortalmusic) です。

Plugin Alliance のアンプシミュレーターから Orange Rockerverb(っぽいもの)が出ました。Orange 好き、Plugin Alliance のアンプシミュレーター好きとしては待望の製品。早速使ってみたのでレビューしたいと思います。

bx_rockergain100 とは

bx_rockergain100 は、高品質な DTM プラグインを多数販売している Plugin Alliance から2020年7月に発売されたアンプシミュレータープラグインです。

名前や GUI から Orange Rockerverb 100 を連想させますね。

公式のライセンスは得られなかったのか実名ではないですが、マニュアルを読む限りでも、モデリングしたアンプの説明が明らかに Rockerverb の事を言っているような内容なので、 Rockerverb のアンプシミュレーターという認識でまず間違いないでしょう。

プラグイン全体の開発は Brainworx が行い、モデリング部分は Nembrini Audio が担当、販売が Plugin Alliance という、Diezel や Friedman のアンプシミュレーターでもお馴染みの体制によるプロダクトです。

Rockerverb っぽいアンプモデル自体は比較的多くのアンプシミュレーター商品に収録されてはいますが、この体制によるプロダクトということで非常に期待が高まる次第です。Diezel VH4Diezel Herbert がメチャクチャ良かったのでね…。

bx_rockergain100 の機能と特徴

こちらが GUI です。アンプのデザインや操作項目は Rockerverb MK III 系のブラックカラーのそれに限りなく違いです。

Orange 特有の Treble や Bass 等をイラストで明示する UI は省略されていますが、それでも十分雰囲気は伝わってきますね。

モデリング元と同様 Dirty チャンネルと Clean チャンネルの2チャンネル仕様となっており、前者はオーソドックスな3バンド、後者は Treble と Bass のみの2バンドのツマミが搭載されています。ハイゲイン系アンプにありがちな音作りスイッチ系もなくてシンプルで分かりやすいですね。

Dirty チャンネルはクランチ~ハイゲインまで対応できますが、モダン Orange として有名な Rockerverb だとやはりハイゲインが人気だと思います。

お馴染みのリアパネル(FX Rack)もあります。

こちらは最近の Brainworx 製アンプシミュレーター共通の基本仕様となっていて、左上がノイズゲートとフィルター、右上がディレイ、左下が IR Loader、右下がアンプの挙動を調整できる項目です。

しかし、新しい製品ほど細かい所の使い勝手がアップデートされているのがさすが。

今回は、「RC OFF」というスイッチを押せば IR Loader がバイパスできるようになりました。以前は自分で用意した IR を使いたい場合は IR の選択肢から「NO RECORDING CHAIN」を選択する必要があったのですが、1発でオフれるようになったは地味に便利。IR 選択の使いにくさは相変わらずですけどね^^;

ちなみに標準搭載の IR は120種類もありどれも非常に高品質ですが、何故か PPC412 キャビネットが未収録です。PPC212なら入ってますが、Rockerverb といったら PPC412 だよなーなどと思う次第。(私は Celestion 公式の PPC412 を使うので構いませんが)

bx_rockergain100 の音について

音については、もう素晴らしいの一言です。

Diezel VH4 や Diezel Herbert の時にも思ったのですが、特定のジャンル(Djent など)に寄せたチューニングは良い意味でされておらず、モデリング元となったアンプのナチュラルな生々しさが感じられる仕上がりになっています。

近年のアンプシミュレーターにありがちな、分かりやすく明瞭にして初見で良い音と感じさせるような直感的な UX 設計はされておらず、あくまで原音に忠実にモデリングしている印象。そしてそれが良い。

その点も最高だし、Brainworx と Nembrini Audio の確かな技術力による解像度感の高さや奥行き・立体感の豊かさも本当に素晴らしいと感じます。

時代が違うので比べるのは酷ではありますが、Amplitube Orange 収録のものの薄味な感じとは違って情報量が非常に多いです。

そして Rockerverb の気持ち良い部分がしっかり再現されています。

バランスがよく、適度にカラッとした元気な、且つしっかりとヘヴィなドライブサウンドと、モダンだけど有機的なクリーンサウンド。上から下までクセが少なく綺麗に鳴るし、ヌケが良く潰れにくい。

Rockerverb で特に好きなのが、ミドルを思いっきり出しても飽和感や篭もり感といったミドルのネガがあまり出ずに気持ちの良いパンチ感が得られる点。

これこそがハードコア系に愛される所以であり、他の強烈なドンシャリ系ハイゲインアンプには出せない音ですが、この点も自然に再現されています。

まとめ

bx_rockergain100 を紹介させて頂きました。

これは間違いないだろうと感じて、新商品案内のメールが来た時点で購入は確定したのですが(笑)予想通り買って正解でした。

なんというか、改めて Rockerverb というアンプの良さをプラグイン上で思い知ることが出来て嬉しく思います。

これはもう優勝です。ありがとう Plugin Alliance といった感じです(笑)

DTM やアンプシミュレーター界隈で Orange ってそんなに人気なイメージがないですが、これは是非試してみて欲しい傑作プラグインだと思います。

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