【Plugin Alliance】Friedman BE-100 レビュー【アンプシミュレーター】

Plugin Alliance で販売されている Friedman BE-100 のアンプシミュレーターを購入しましたのでレビューしたいと思います。なお、同プラグインは UAD でも展開されています。
Plugin Alliance Friedman BE-100 とは
Plugin Alliance で販売されているギター用アンプシミュレーターです。
Plugin Alliance のアンプシミュレーターとしてはいつも通り Brainworx による開発ですが、今回 Nembrini Audio の協力はない模様。
Friedman というブティックアンプメーカーのフラッグシップである BE-100 という機種のモデリングです。まさか Friedman が実名でモデリングされるとは…。
実機は60万円を超える非常に高価なアンプですが、それがプラグインで1万円台(セールを利用すればもっと安い)で買えるのはとてもありがたいです。
Friedman BE-100 とは
Friedman Amplification は、Dave Friedman 氏が創業したアメリカのブティックアンプメーカーであり、Van Halen や Bon Jovi など著名なロックバンドを支えたアンプビルダーです。
そのフラッグシップモデルである Friedman BE-100 は、改造マーシャルにルーツを持つハンドメイドのアンプです。
ヴィンテージプレキシマーシャルを Eddie Van Halen が弾いた時のニュアンスからヒントを得ているらしいのですが、クリーンからゴリゴリのハイゲインまで対応可能で、ヴィンテージとモダンが融合したハイエンドアンプといった感じのものです。
Plugin Alliance Friedman BE-100 の特徴と使い方
アンプ GUI は、実名を冠しているだけあって基本的に実機を再現しています。
アンプの仕様としては、Clean(クリーン)、BE(歪み)、HBE(ハイゲイン)の3チャンネル製で、クリーンのみ完全独立チャンネルとなっています。
チャンネル切り替えスイッチは、非常にわかりにくいですがパネル右下にある小さなトグルスイッチです。
私は最初チャンネル切り替えがどこにあるかわからなくて迷いました。また他のトグルスイッチはブライトスイッチなどの「チャンネルが決まったあとに質感を調整する」系のスイッチなため余計にややこしいです(笑)
そして各ツマミですが、GAIN ツマミを基準に左側が歪み系チャンネルの音作り、右側がクリーンチャンネルの音作り用になっています。
Brainworx 製アンプシミュレーターお決まりの FX Rack も備わっています。
ここは基本的に他の Brainworx 製アンプシミュレーターと同じ仕様で、ノイズゲート/フィルター/キャビシミュ(IR)/ディレイ/パワーアンプの負荷調整 が備わっています。
IR をオフにするスイッチがあるのが結構便利です。外部の IR を使用したい時は後段に別途 IR Loader を使用する必要があるので、スイッチでサクッとオフに出来ると色々試しながら設定を変えていく時の操作が楽です。
Plugin Alliance Friedman BE-100 の感想
前提として、筆者は実機の Friedman BE-100 は触ったことがありませんので、プラグインだけを使った所感になります。
(こんな高価なアンプを触る機会などありません…)
まず第一に、Brainworx 製のアンプシミュレーターなのでプラグインとしての品質が非常に良いです。立体感のあるリアル志向なサウンドで作り物感が全くありません。
この辺りはかねてより私が愛用している Diezel Herbert や bx_rockergain100 などと一緒ですが、Friedman BE-100 の質感はこれらのモダン一辺倒に近いアンプとは一線を画します。
歪み(BE, HBE)チャンネル
マーシャルがルーツであることを強く感じさせる金属的なブライトさとザクザクとした良い意味での荒っぽい暴れ感は極めて「ロック」な質感です。
(Diezel も改造マーシャルがルーツですが、あちらはマーシャルの面影はあまりないので、ここはかなり違うポイントです。)
それでいてメチャクチャ歪みます。HBE チャンネルは不要なんじゃないかと思うほど、BE チャンネルでもゴリゴリに歪ませることが可能。
ヴィンテージマーシャルをモダンハイゲインにするとこうなるのか…みたいな。
またマーシャル系の荒っぽさがありつつも、全体で見ると凛とした端正な表情をしており、ハイエンド感を非常に感じます。高級アンプのモデリングであることがひしひしと伝わってくる。
そして、押し出し感が結構強いですね。あくまで嫌らしさはないですが、ぐっと抜けてくる感じかつオケに混ぜても輪郭がはっきりしています。
1つ気になるのは、ノイズ感がやや強めです。音そのものにノイズ成分が割と入っている感じで、ノイズゲートを入れてもあまり綺麗にノイズを落とし切ることが出来ないです。
これはまあそういうアンプという感じで普通に使う分には問題ないですが、気になる人は少し気になるでしょう。
クリーンチャンネル
クリーンはクリアながらも極めて有機的かつ立体的です。
こちらもやわりモダン系一辺倒に近いアンプとは一線を画す感じで、いわゆるクリスタルクリーンと言われるようなひたすら透明感だけが強く平坦なサウンドとは全く異なります。
まろやかで芯が太い感じがありつつも、マーシャルっぽい金属感もあります。ブライトスイッチをオンにするとモダンな音にも近づくので結構万能選手な感じです。
まとめ
Brainworx 製のアンプシミュレーターはどれも気に入っているのですが、今回も非常に満足度が高いです。
毎度のことですが、標準搭載の IR がやや籠もり気味なので、お気に入りの外部 IR を見つけられると更に満足度が高まると思います。
Friedman BE-100 は、エレキギターが絡む全ジャンルに対応できて、非常にハイエンドなサウンドが魅力です。こういうのがプラグインで安価に手に入るから DTM ってやめられないです(笑)