ギターのダウンチューニング用弦の選び方|ドロップD・C#・C・Bのゲージ目安

ギターをダウンチューニングすると、今までの弦では張りが緩くなり、リフが弾きにくく感じることがあります。とはいえ、闇雲に太い弦に交換すれば良いかというとそれで必ずしっくりくるわけでもなく、弾き心地や音の質感とのバランスが悩ましいところです。

この記事では、6弦ギターのドロップD・C#・C・B・A#を対象に、弦ゲージの目安と具体的なおすすめ商品を紹介します。筆者が重視しているのは、チューニングに合わせて太くしつつも積極的な質感変化を狙わず太くしすぎない選び方です。※基本的な考え方は多弦ギターやもっと低いチューニングでもでも同じになります。

なお、適したゲージはギターのスケールや好みの張りによっても変わりますので、まずは早見表で候補を確認し、各チューニングの解説を参考に自分に合うセットを選んでみてください。

チューニング別・弦ゲージの早見表

チューニング6弦ゲージの目安おすすめの弦セット例
ドロップD.048〜.049D’Addario EXL115
ドロップC#.050〜.052D’Addario EXL115BT
ドロップC.052~.054D’Addario EXL116
ドロップB.054〜.056D’Addario EXL145
ドロップA#.056~.058D’Addario EXL117

上記は、6弦ギターで太くしすぎない弦選びをするための筆者おすすめの目安です。同じゲージでも、スケールが短いギターでは張りが緩く、長いギターでは強くなります。

また、ドロップチューニングの場合は6弦が特に緩くなることにも留意ください。弦のメーカーはダダリオでなくても大丈夫です。

ダウンチューニング用の弦を選ぶポイント

弦のゲージの最適解はチューニングだけで決まるものではないので、ギターのスケール、低音弦と高音弦のバランス、好みの張りをなどを考慮すると、自分に合うセットを選びやすくなります。

ギターのスケールを確認する

スケールとはナットからブリッジまでの弦の振動する長さのことです。同じ弦を同じ音程に合わせた場合スケールが長いほど張力が強く、短いほど緩くなります。

代表的な例は、ストラトキャスターなどの25.5インチと、レスポールやSGなどの24.75インチです。ただしモデルによって異なるため使用するギターの仕様を確認してください。

  • フェンダー系:25.5インチスケール(約648mm)
  • ギブソン系:24.75インチスケール(約628mm)

短いスケールのギターで緩く感じる場合は、一段階太い弦も候補になります。反対に長いスケールで張りが強すぎる場合は少し細い弦を検討すると良いでしょう。

6弦を基準に、高音弦の弾きやすさも考える

ドロップチューニングでは、6弦をほかの弦よりさらに1音下げるため、特に6弦の緩さが気になりやすくなります。まずは6弦に必要な太さを考え、そのうえでセット全体のゲージを選ぶのがおすすめです。

例えば、10–52と11–52のセットはどちらも6弦が.052ですが高音弦側の太さが異なります。低音弦の張りを確保しつつチョーキングなどの弾きやすさを重視するなら10–52、高音弦にも張りが欲しいなら11–52が候補になります。

6弦が緩いからと全ての弦を太くすると、高音弦が硬く感じられることもありますので、各弦のゲージも確認しておきましょう。

太さは、好みの張りと音の質感に合わせる

チューニングを下げるほど太い弦が候補になりますが、太ければ何でも良いというわけではなく、弾き心地に加え、音の質感も選ぶポイントです。

本記事では、低音弦にある程度の張りを確保しながら太くしすぎないゲージを紹介していますが、強めのピッキングで緩さが気になる人やモダンメタル系のタイトな音を狙いたい人は太め、柔らかい弾き心地やルーズな質感を好む人は細めも検討してください。

まずは目安のゲージを試し、「6弦だけ緩い」「高音弦が硬い」など、気になる部分を確認して次のセットを選ぶと、自分に合うバランスを探しやすくなります。

ダウンチューニングにおすすめの弦

ここからは各チューニングについておすすめの弦セットと選ぶポイントを紹介します。

商品は比較しやすいよう、ダダリオのEXLシリーズを中心に選びました。ほかのメーカーを使いたい場合も、紹介するゲージを候補選びの参考にしてください。

各チューニングでは、筆者おすすめの基本セットに加え、張りを強くしたい場合や、高音弦の弾きやすさを重視する場合の選び方も説明します。

ドロップD(D, A, D, G, B, E)

ドロップDくらいであれば、普通の弦でもそこまで気にならずにあまり問題なく弾けるかと思います。

なので一般的な 09-46 等でも問題はないと思いますが、出来れば少し太くして 6弦48~49 くらいの弦にしておくと緩さを感じずに弾くことが出来ると思います。

ドロップC#(C#, G#, C#, F#, A#, D#)

6弦1音半下げですね。採用バンドの例は Limp Bizkit や Architects など。この辺りからレギュラー弦では緩さが結構気になってくる感じになると思います。

ドロップ C# では、6弦50~52 くらいが良いかと思います。ヘヴィゲージを取り入れても良くなってくる領域かなと。

ドロップC(C, G, C, F, A, D)

ドロップCというとハードコアなどでよく用いられる定番のドロップチューニングというイメージが個人的にあります。6弦でのギターらしい質感といえる領域はこの辺りまでかなという印象も。

ここでは 10-52 や 11-52 のような、一般的なヘヴィボトムとして各メーカーから売られているゲージセットがしっくり来やすいです。6弦52は大体どこのメーカーでもヘヴィゲージとして扱っているので、選択肢も意外と広いんですよね。

ドロップB(B, F#, B, E, G#, C#)

2音半下げ。Slipknot が採用しているチューニングですね。全弦2音半下げや7弦レギュラーも比較的採用事例を見かけますが、この辺りから質感が変わってきて6弦ではルーズさが目立ってくる印象で、LowBルートの雰囲気含め魅力的なチューニングです。

細め緩めなら上記と同じく 6弦52 でも良いですが、一段階太くして 54 ~ 56 くらいがジャストフィットします。

ドロップA#(A#, F, A#, D#, G, C)

6弦では3音下げとなり分かりやすくルーズになってきます。2000’s, 2010’s のメタルコア・モダンハードコア系に採用例が多い印象があります。

この際は 12-56 などの6弦56のセットが良い選択肢だと思います。弦側もこれ以上太くすると倍音感、特にパームミュートのズンズン感が結構変わってくる分岐点に感じるので、ここでは56弦をすすめておきます。

ドロップA(A, F, A, D, G, C)

7弦1音下げドロップが多い気がしますが、たまに6弦で3音半下げとしている事例もありますね。なんとなく作曲の面でLowAに対して好みが分かれる印象はあります。

6弦用のエクストラヘヴィゲージだとこの辺りが商品展開的にも限界ラインになってきそうです。

更に太くしたい場合

更に行きたい場合は6弦ギターでも7弦用2~7弦や8弦用を張るかバラ弦で揃えていく形が選択肢になってきます。ローチューニングでもタイトさを損ないたくない場合など極端に太い弦を張る場合などもありますが、かなり太くするとナットを削る必要が出てくることにもご留意ください。

弦のメーカーは何が良い?

弦のメーカーによっても変わってくるので結構沼です…今後メーカーやシリーズごとの弦のレビューなども書いていきますので参考にしていただけたら幸いです。

まとめ

ダウンチューニング用の弦はチューニングに合わせて最低弦の太さを選び、ギターのスケールや高音弦の弾きやすさも考慮すると、自分に合うセットを見つけやすくなります。

今回紹介したのは私なりに「太くしすぎず、弾き心地と音の質感のバランスを取る」ためにたどり着いた結果ですが、しっかりした張りが欲しい人も、多少ルーズな質感を好む人も、まずは早見表と各チューニングのおすすめを出発点に調整してみてください。

実際に弾いてみて、緩さや硬さが気になる部分を少しずつ調整していくのがおすすめです。この記事が、自分のギターやプレイスタイルに合う弦を選ぶ参考になれば幸いです。