Beat Zampler RX は、ハマればコスパ良好なサンプラー

Beat Zampler という無料で使えるソフトシンセ/サンプラーがあります。ややマイナーですがまあまあ使えるソフトなので紹介したいと思います。

Beat Zampler RXとは

ドイツの音楽制作情報誌である Beat がフリーで配布しているソフトサンプラー/ソフトシンセプラグインです。

現在のバージョンは ver 2 ですね。どういう経緯か分かりませんが ver1 は情報ごと葬り去られているような気がする🙄

当初より SFZ(サウンドフォント)を読むことが出来ましたが、ver2 以降は REX にも対応しています。

これらの SFZ や REX 等のライブラリや、公式で配布または販売されている専用のサウンドライブラリを読み込んで、シンセのように音色をエディットしながら使うことが出来るのが特徴です。アルペジエーターなんかもついていますね。

こちらでダウンロードできます。

サウンドライブラリが豊富

公式にてサウンドライブラリが無償または安価で色々と配布されています。

SFZ は正直前時代のものという印象があり、今更敢えて積極的に使うべきライブラリは特に見当たらないように思います。(REX は未検証)

よって実質的には専用のサウンドライブラリを鳴らすためのソフトと言えるでしょう。

現在無料のものが9種類、有料のものが約50種類ほど配布されています。有料は大体1個5ユーロ前後。安いですね。なお初期状態だと何も入っていません。

サウンドサンプル

公式にあるものですがサンプルがこちら。

荒っぽい質感が強み

上記のサンプルと自分でフリーのライブラリを落として使ってみての所感になりますが、ダーティな荒っぽい音が得意な印象。方向性はクラブミュージック系が強いと思います。

ライブラリはチップチューンのものなどもありますが、そういったものも含めてライブラリ全体的に荒っぽい質感に特徴があるように思います。

ただ、この荒っぽさは決して悪い意味ではなく、寧ろしっかりキャラクター付けがされていて使い所を選びやすいと思います。値段が値段だけにチープな感じはしますが、お高いシンセのリッチな音よりも、かえってこのくらいの方がオケに混ぜやすいかも知れません。

そして、音色も使い方も、ほぼシンセだと思っていい気がしました。SFZとかも純粋なサンプル再生機というよりはオシレーターとして使えということなのかも。

まとめ

以上、Zampler RX 紹介させて頂きました。まとめると、

  • 実質的な使い方はライブラリを読み込んで(エディットして)使う
  • チープかつ荒っぽい質感でキャラクターがはっきりしている
  • クラブミュージック向け
  • ハマればコスパは非常に良い

という感じですね。とにかく方向性がはっきりしているので迷わなくて良いと思います。

有料のライブラリはデモ聴けないものがあるのが少し気になりますが、安いし幾つか買っちゃうかも。MANTRA PADS 良さそう。