【Nembrini Audio】Analog Rack Freeを試してみた【フリーVST】
Nembrini Audio のギターエフェクトプラグイン、Analog Rack からフリーで使える4種類(コーラス、ディレイ、フィルター、ノイズゲート)を試してみたので所感を書きます。
Nembrini Audio について
ギター向けのアンプシミュレーターやストンプエフェクト系を得意とするイタリアのプラグインデベロッパーです。
マイナーなデベロッパーな感じはしますが、Brainworx 製のアンプシミュレーター(Plugin Alliance や UAD で展開されている Diezel VH4 など)の開発に関わっていたりする(外注先?)ので、技術力は高いのだと思います。
Analog Rack について
ギターエフェクトプラグインのシリーズです。
Rack と名付けられていますがストンプ系各種といった感じのラインナップですね。
執筆時点での商品展開は、全部入りの FX Bundle に加え、今回紹介するフリープラグインが個別でダウンロード出来るという形になっています。有料版の個別販売はなし。
フリーで使えるものは以下の4種類です。
- Analog Rack Chorus
- Analog Rack Delay
- Analog Rack Cleaner
- Analog Rack Noise Gate
Cleaner はフィルターですね。あとは名前のままです。
Analog Rack Free 版各種
そんなわけで、フリーで使える4種類を紹介したいと思います。
Analog Rack Chorus
ツマミ2つの非常にシンプルなコーラスプラグインです。
オーソドックスなギターのコーラスエフェクターの音といった感じで扱いやすく、効きはわかりやすくガツッとしています。
通すとちょっと音がデカくなるので OUTPUT を調整しないといけないのが玉に瑕ですが、パラメーターも少なくて迷わないのでお手軽にコーラスを掛けたい時に便利です。
Analog Rack Delay
シンプルなアナログ系のディレイです。
アナログディレイらしい若干枯れた感じもありつつも、分かりやすくガツッと掛かりますね。粒立ちがしっかりしていて濁りにくい感じも。
シンプルで基本的にクセが少なく、効き方も分かりやすいのでやはりサクッと普通のディレイを掛けたいときに便利ですね。また、ガツッと掛かる感じを活かして派手めに適用するのも面白いです。
Analog Rack Cleaner
ハイパス/ローパスフィルターです。RUMBLING がローカット、HARSH がハイカットになります。
こちらも効きがガツッとしているのですが、ちょっとクセのある感じで質感は好みが分かれそうな感じ。
RUMBLING は回せば回すほど Djent になっていきます(そりゃそうなんですが、Djent 系の質感が作りやすい感じというか)
HARSH はうまい塩梅に設定できればパンチのあるサウンドが作れますが、ベストポジションを決めるのが結構難しい。
また、通すと音がデカくなるのが玉に瑕です…。
Analog Rack Noise Gate
シンプルなノイズゲートです。
まあ、それ以上でもそれ以下でもないのですが、1つ持っておくと便利で、割と使う機会は多いです。
Amplitube のように標準搭載のノイズゲートが微妙だったり、BIAS FX 2以降はストンプでしかゲートが使えなくなってしまったり(その分 CPU 負荷が増える)、アンプシミュレーターによってはノイズゲートが備わっていなかったりする場合もありますからね。
これも通すと音がちょっとデカくなるのが玉に瑕ですが、アンプシミュレーターの前に噛ます用途であれば特に気にする必要もないかなと思います。
まとめ
Nembrini Audio Analog Rack のフリー版4種類の紹介でした。
どれも操作や機能が非常にシンプルで迷わないですね。かつ CPU 負荷が非常に軽いこともあって、「この機能がほしい」と思った際に手軽に使えるのが良い感じです。
音はめちゃくちゃ良いというわけでこそないですが、ハッキリしているので効果が分かりやすいです。Cleaner だけちょっとクセが強いですが、他は非常にオーソドックスな感じで使いやすいです。
製品版も気になっているんですけれど、私の用途だと製品版で使いたいものは Screamer くらいになるので単品販売して欲しいですね^^;
商品情報
Nembrini Audio の公式サイトのリンクを張っておきます。それぞれ公式からダウンロード可能です。