【仮想通貨】Musicoinという音楽配信プラットフォームの使い方
音楽共有サービスも今後ブロックチェーンが主流になっていくかも知れません。今回は Musicoin について、音楽を発信する立場から紹介します。
調べるとちょいちょい出てきますね、ブロックチェーン技術を使った音楽共有サービス。前回紹介した Audius に続き、中国産の Musicoin というサービスを見つけました。
※2020年9月追記。復旧した模様です。
Musicoinとは
Musicoin は、ブロックチェーン技術を用いた音楽配信サービスのプラットフォームであり、同時に同名の仮想通貨としても運用されています。
読みは「ミュージコイン」です。
サービスのローンチは2017年ですが、2020年1月時点でベータ版となっており、まだ手探りな感じが伺えます。
現状ベータ版なせいか UI は微妙ですし、中国産、仮想通貨…という感じで怪しいイメージもそれなりにありますが、以下に紹介するようなコンセプトは非常に面白いかなと感じています。
ブロックチェーンによるストリーミングサービス
Musicoin が目指そうとしているところはブロックチェーンを活用したストリーミングサービスです。
Musicoin(プラットフォーム)にアップロードした曲が再生されると、1再生あたり 1Musicoin(仮想通貨。単位は MUSIC)が貰えます。つまり1再生あたりに収益が発生するということ。ファンから投げ銭を受け取ることも可能になっています。
ここでブロックチェーン技術を活用することによって iTunes や Spotify 等のような既存のストリーミングサービスのようにディストリビューターを介する必要がなくなる(※)ため、アーティストへの還元率を高めることが出来るそうです。
ブロックチェーン上に楽曲のライセンスが作成されるため、ディストリビューターが管理をする必要がなくなるわけですね。ちなみにアーティストへの還元率は100%を謳っているようです。
Audius を紹介したときにも調査中に似たような文言というか概念の説明を見かけましたが、こういうことが出来る点が、ブロックチェーンが革新的と言われる所以のようです。
ちなみに仮想通貨としての Musicoin は2020年1月時点のレートで 1MUSIC = 0.02 円程度となります。直近の収益率はまだまだ全然渋いですが、仮に Musicoin がビットコイン並みに高騰したら凄いことになる、という事ですね。
使い方(仮)
現状ベータ版につき変わる可能性が大きいですが、大まかな Musicoin の使い方を紹介したいと思います。
まずトップページから「革命に参加しよう!」をクリックし、手順に従ってユーザー登録をします。Twitter か Facebook のアカウント連携で登録するとスムーズです。
登録したらまずはプロフィールページを埋めます。アイコン画像と背景画像、各種情報と他サービスのアカウントですね。
埋められるところを埋めたら「Update Profile」をクリック。ブロックチェーンなので反映に少し時間がかかります。。
プロフィールを埋めたらまず1曲アップします。ディストリビューターを通さないので自分で直接プラットフォームにアップするわけですね。
画面右上のメニューを開いて「Upload Song」をクリック、手順に従って曲を登録します。
曲は再生されると収益が発生しますが、最初は1曲しか登録することが出来ません。登録した曲は改めて「Distribute」することが出来、ここで恐らく審査が通ると2曲め以降がアップできるようになるはずです。
今後に期待
まだまだ発展途上感が非常に強い Musicoin ですが、盛り上がってきたら我々音楽家にとっては面白いサービスになるのではないでしょうか。公式も革命と言っていますし…。
ディストリビューターを通さずに配信が出来るとう点は、収益率だけでなくスピード感においてもメリットがあります。即時配信が出来て、発生した収益も即時受け取れるわけです。
しかし現状だと Musicoin(仮想通貨)は日本国内の仮想通貨取引所で取り扱いがありません。換金するのには DoveWallet や Bittrex など海外の取引所からビットコインなどを経由して日本円にする必要があるみたいでかなり手間ですね。早く日本の取引所に上場してくれることを祈りばかりです。
それでも収益化を図っていきたい DTMer にとっては今後の動向をチェックする価値はあるかも知れません。
サービス自体が大きくなれば Musicoin(仮想通貨)の価格も上がっていくはずです。仮想通貨界でも超マイナー銘柄のようですし、さすがにビットコインのように100万円単位まで上がることはないとは思いますが…それでも10倍、100倍くらいになる可能性には夢を見ても良いかなと思います(現状0.02円ですし…)
もしそうなってくると、音楽界隈の勢力図が結構変わる可能性も考えられます。ディストリビューターやレーベル等の価値が下がり、個人が直接収益を上げやすくなってくると、私などのような野良 DTMer や才能のある個人音楽家に光が当たりやすくなるかも知れません。
まだどうなるかは分かりませんが、減るものでもないですしやるなら早めにやっておいたほうが良いかもですね。何はともあれ今後に期待したいです。
サービス情報
まだサイトの作りも雑な感じですがご愛嬌。この辺りも含めて将来に期待したいです。