海外通販は「円高」時に利用するのがお得な件【DTM】

為替の話をします。「円高」という状態になると海外からモノを買うのがお得になるという事について解説したいと思います。海外のショップを利用することが多いであろう DTMer の方は是非ご認識を。

2020年3月現在、なかなか外出もし難い昨今ですが、そんな時だからこそ引きこもって DTM 活動に勤しみ、作品や知識を積み上げていくのはいかがでしょうか。

円高ってそもそも何?

通貨の価値って、世界の様々な経済事情によって変動します。

日本の通貨は「円」ですが、円の価値も当然、変動しています。

国内でだけ消費をしている分にはあまり気にする必要は無いかも知れませんが、通貨を跨いて国際的な取引をする場合は、自国通貨と相手国通貨の価値関係が発生します。

「1ドル110円」とか言いますよね。これが、1ドル100円や120円になったりするわけです。

USドルに限らず、アメリカ以外のドルやユーロ、ポンドなども当然そうなりますが。が、多くの場合は世界の経済をリードしているアメリカのUSドルを基準に使われることが多いように思います。USドルに対して円高だったら他の通貨に対しても円高になりがちですしね。

つまり、「円高」というのは、このような価値関係において、円の価値が高くなっている状態ということです。

例えば、「1ドル=110円」を基準にした場合、「1ドル=100円」に値が動いたら、それは「円高」になったということです。110円から100円にドルが安くなったわけなので。

2020年3月現在はコロナウイルスの蔓延や原油価格の暴落などの影響により円高に値動きしています。

今後変わるかも知れませんが、近年は世界経済に危機が訪れた場合は円高に値が動く傾向があります。これは、何かあった際に安全資産と見られている円を買う投資家が多いからだとか、日本の機関投資家が現金保有率を上げるからだとか言われています。いまからちょうど9年前の東日本大震災の後も円高に振れました。

日本経済にとって円高って必ずしも嬉しいものではないんですけれども、海外から買い物をする時は円高のほうがお得になります。

ということで、本題に入っていきます。

円高だと海外通販がお得?

単純に計算してみましょう。

100ドル($100)の商品を日本から購入するとします。

1ドル=120円の場合、100ドル=12,000円になります。

1ドル=100円の場合、100ドル=10,000円になります。

はい、もうおわかりでしょうか。

1ドル=120円よりも1ドル=100円の方が「円高」ですよね。つまり、円高時のほうが海外の商品を安く買えることになります。ドルでなくてもユーロやポンドなどでも同じ事です。

なので、円高に振れた時は海外ショップを利用する良いタイミングといえます。

いくらからが円高なのか?

では、いくらからが円高といえる基準なのでしょうか?

気になりますが、これは正直、明確な基準はないと思います。時代背景によっても変わってきますし、基準ポイントをどこに設定するかで変わってくる相対的なものです。

なので、下記のような為替レートのチャートを確認してグラフが円高に振れてきたら円高認定する、1ドル〇〇円になったら円高認定するなど、自分の中で基準を決めてしまうしかないと思います。

この辺の見極めはプロでも難しいと聞きますが、もし知人に金融のプロがいたら、その人流の基準や目安を聞いてみても良いかも知れませんね。

海外ショップの通貨は?

さいごに、DTMer がよく利用するであろう海外ショップの通貨を見てみましょう。

PluginBoutique は、イギリスポンドです。執筆時点で1£=135円ほど。他の通貨に置き換えた値段換算機能があって便利です。

PluginFox は、USドルです。執筆時点で1$=105円ほど。

AudioPluginDeals も USドルです。

AudioDeluxe も USドルです。

やっぱりアメリカ強し、USドル勢が多いですね。

PluginBoutique のイギリスポンドは少し割高に映りますが、サイトに実装されている他通貨の値段換算機能を使う限りでは、恐らくUSドル基準で為替レートを考慮した価格になっていることがわかります。

つまり実質的に、USドル円が円高になった時は、PluginBoutique も日本から利用する際にお得になるはずです。

まとめ

DTM 機材はソフトウェアが多く、海外のショップから購入する機会が多いと思います。

既に、海外の習慣にならったブラックフライデーなどのセールイベントは日本の DTMer にも定着していると思いますが、このように為替レートを意識することで更にお得に買い物が出来る可能性がありますし、逆に、今は買い時でないという判断についても然りです。

※もちろん DTM 機材の購入に限らず、海外通販全般にも同じ事が言えます。

なんだかんだで色々な機材を買いたくなってしまうからこそ、こういったお金の知識も身に付けて上手に付き合っていきましょう。