メタルギター音源「Shreddage 2」レビュー【LowG対応】

メタル特化型のヘヴィなギター音源、Shreddage 2 を買ったのでレビューします。他の音源にはない低い音域まで対応出来て、こういうものを求めていた人も多いのではないかと思いますが、そのポテンシャルや果たして。

Shreddage 2 とは

Shreddage シリーズは、ソフト音源のデベロッパーである Impact Soundworks 社の恐らく看板商品と思われるギター/ベース/ドラム音源です。

ヘヴィメタル向けのギター音源として出発した同シリーズですが、時代を経て同じくメタル向けのベースやドラム音源も登場し、最近は脱メタル?してストラトキャスター音源も出ています。

今回紹介する Shreddage 2 は、そんなメタル向けギター音源シリーズの第2世代におけるフラッグシップ商品です。

第1世代ではネオクラ系の色が強い感じでしたが第2世代以降はモダンな感じに進化していて、この Shreddage 2 は7弦ドロップGチューニングまで対応しています。

7弦ギターを買うよりかなり安い

7弦ギター実物を買うと、安物でも最低5万円くらいはすると思います。そして恐らくその価格帯だと音も良くないと思います。まともなのは最低でも10万円くらいからでしょうか。

一方、Shreddage はというと Sonicwire のセールも相まっておよそ1万3千円で購入することが出来ました。

本物を買うのに比べてかなり安いですが、音源自体にはプロが録音した音が収録されているわけで、素人や個人レベルの機材では、下手に実機をライン録りするよりも音源を使ったほうが音が良かったりするようなことは普通にあり得ます。

まさに時代や技術の賜物ですね。

LowGチューニング対応

Shreddage 2 最大の特徴はこれだと思います。これまで使っていた Electry6ity は2音下げの LowC まで。

メタルギター音源代表格と思われる V-Metal も LowC までだったと思います。それはそれでどうなのと言う気もしますが…(Children Of Bodomのアレキシライホのギターを確かモデリングしていたからですかね?)6弦ギターでドロップA#くらいまでは割と普通にありますよ、この世界では。

そんなわけで、今回購入した Shreddage 2 は、7弦ギターの2音下げ=LowG まで対応しているという素晴らしい仕様。

Djent というスタイルが確立されてきたおかげでしょうか。そのうち8弦ギター音源とかもスタンダードになってくるのかな。

使い勝手

インターフェースは下記のような感じです。

設定項目は必要なものは揃っていますがそんなに多い感じでもないので扱いは比較的楽に感じます。

また、ジャンル特化につきライブラリの容量が絞り込まれているので、Electri6icy や Trilian といった音源よりは軽量です。

必要最低限の装備なのかも知れませんが、長らく使っていて「この機能が足りない」みたいな思いをしたことはないので必要にして十分な仕様になっているのかなと思います。

割と、サッと読み込んでサッと使えるので、打ち込みが捗りますね。

それからダブルトラッキングの設定もしやすくて気に入りました。個人的には全体的にいい感じです。

音はとにかく「強い」

ギター音源としては比較的安価な部類に入る Shreddage 2 ですが、果たしてその音はというと、全然イケてるじゃないですか。

まさにモダンメタル用の多弦ギターと言った感じの音で、ハイゲインサウンドがとてもしっくりきます。粒立ちも良く、しっかりと腰の据わった野太く芯の強い音、という感じ。

さすがにジャンル特化型音源だけあってゴリゴリのハイゲインを気持ちよく鳴らすことが出来、素直にイカツイサウンドを得ることが出来て良い感じです。

また、他の音源にはない LowB 以下の音がやっぱり面白いです。

普通に鳴らして一番ヘヴィで攻撃的に感じるのはA音。

それより下の G#,G はいかにも Djent を意識している感じの、ローカットされたタイトでシャカシャカした感じの音になります。

かといってスカスカになるようなことは決してなく、打ち込みであることのリズムの正確さも相まって、この冷たく無慈悲で硬質な質感は、Djentleman にはたまらんのではないでしょうか。笑

まとめ

個人的に Djent をやる気は特にないですが、G#,G 音の気持ちよさは素晴らしいと思いました。普通の音域のヘヴィリフサウンドもガツッとした芯のある音が出て良い感じです。

上モノは従来通り Electry6ity、リフは Shreddage と完全に分化して作業に入れそうです。(CPU が許せば…)

今後バンドとして実際に発表する曲は生レコーディングがメインになる予定ではあるのですが、曲作りのモチベーションがまた一段と上がりました。

半ば勢いで買った部分もありますが、これはいい買い物をした気がしてならないです。

商品情報