BOSS ML-2 Metal Core レビュー【正統派ディストーションペダル】
BOSS のもう1つのメタルディストーションペダル、ML-2 Metal Core を紹介します。もうメタルコアっていう名前が最高です。
BOSS ML-2 Metal Core とは
コンパクトエフェクターの雄、BOSS のメタル向けな強烈な歪みが得られるディストーションペダルです。
どうでも良いですが私が人生で初めて買ったエフェクターがこれ。笑
BOSS のメタル向けペダルというとメタルゾーンが有名で、イマイチ影に隠れがちなメタルコアですが、その名の通り2000年代のモダンなメタルサウンドを目指しておりあちらとは明確にキャラクターが異なります。
昔のバンド仲間に、JC-120 と Metal Core でまともな音を出しているツワモノがいましたね。。まあでもそれくらい?ディストーションペダルとしては実用性の高い製品だと思っています。
モダンメタルサウンド
製品名にもなっている「メタルコア」は、2000年代に台頭してきたヘヴィメタル・ハードコアの1ジャンルです。
語ると長くなりますが、アメリカやドイツのニュースクールハードコアバンドが北欧のメロディックデスメタルに影響を受けて独自進化したジャンルですね。詳しくは As I Lay Dying などを聴いて下さい。
で、そんなメタルコアという名前がつけられた本製品の発売は2007年です。As I Lay Dying の An Ocean Between Us や Caliban の The Awakening といったジャンルを代表する超名盤が出ている年ですね。国内だと Blood Stain Child がトランスメタルコアを確立させた mozaiq をリリースしています。
(やばい、永遠に語れてしまう。。)
この時代以降のメタルサウンドは、80年代90年代前半くらいの質感とは違い、バキッとした硬質なサウンドになってきます。これがいわゆる「モダン」なメタルサウンドです。
本製品もその傾向を強く示しており、硬質でパリッとした質感のディストーションが得られます。ハードに歪ませても輪郭が潰れずにゴリゴリザクザクとしたヘヴィサウンドを奏でるのにぴったりです。
もう完全に今風のメタルサウンドって感じでクセも少ないので、この手のペダルとしては扱いやすい部類かと思います。
モノトーンでラメの入った筐体も何だかモダンハイゲイン臭がして良いですね。
メタルゾーンとの違い
音の傾向は既に書いていますが、先輩?のメタルゾーンとは明確にキャラクターが異なり、全く違う音をしています。
メタルゾーンは発売が1991年で、その音は80年代系のアナログでチリチリしたいわゆる「ヘヴィメタ」なサウンドです。4度コードとかが合う感じ。
メタルコアはその名の通りメタルコアジャンル以降の硬質でモダンなパリッとした歪みです。過激なダウンチューニングでも音が潰れにくい感じ。
どちらが良いかはどういう音を鳴らしたいかによりますが、いづれにしても用途は非常に限られる奴らですね^^;
メリットとデメリット
そんな ML-2 Metal Core というペダルの強みと弱みについて紹介したいと思います。
まず強み・メリットですが、なんといっても1万円位でモダンハイゲインサウンドが得られる事ですね。
上手く使えば JC に繋いでもそれらしい音が出るみたいですし(出してる奴がいましたからね)、ハイゲインサウンドとしてメチャメチャ良いというわけではないもののコスパを考慮すると素晴らしいですね。
そしてデメリットですが、出来ることがそれだけという点でしょうか。
ハードな歪みを得る以外の用途では使い道がなく、そしてハードな歪みを得るという用途自体が限定的ですね。その限定的な世界の人達はわりとこだわって良いアンプを持っていたりしますしね。
そして、超歪むペダルなので当然ですがノイズが半端ないです。ノイズゲートを合わせて購入することが必須かと思います。
まとめ
ということで、モダンな扱いやすいディストーションペダル、ML-2 Metal Core の紹介でした。
メタルゾーンほど有名ではないかも知れませんが、ディストーションペダルが欲しかったらまず検討すべきはこちらかなと思います。
お手軽にモダンハイゲインが得られるエフェクターとして、とりあえずハードな歪みが欲しい場合の選択肢として、使っていける感じかなと思います。
今は手放してしまっているのですが、記事を書いていたらまた欲しくなってきました。笑