1人バンドをやるメリットとデメリットについて
Lostmortalは1人バンドとして活動しており、最近は似たような活動形態のバンドも増えてきているように思います。そこで今回は、1人バンドとして活動するメリットとデメリットについてまとめました。
1人バンドとは
文字通り、メンバーが1人のバンドです。
全てのパートを1人で担当していたり、打ち込みを使っていたり、中心人物以外サポートメンバーだったりと、活動形態にもパターンはあります。
私の知っている範囲でも1980年代には既にこのようなバンドが存在していますが、最近は DTM の普及によって打ち込みを駆使して1人でバンド音楽をやり切ってしまう人が増えてきているように感じます。
どうでもいいですがブラックメタルなどのジャンルは昔から1人バンドが多い気がします。
1人バンドをやるメリット
バンド活動をしたことがある人なら以下のようなことを経験したことがあるのではないでしょうか。
- 趣向性の違いや温度感の違いで人間関係がめちゃくちゃに
- 予定が合わなくて動けない
- ボーカルとベースが付き合いだしてギターが発狂
- メンバーに気を使ってやりたい音楽が出来ない
- そもそもメンバーが集まらない
- ドタキャン、バックレ
- メン募で知り合った奴同士で集まったら会話が成立しない
- 気が付いたらLINEグループが自分だけになっていた
- どこのバンドと知り合いで誰と仲良くて、みたいな方が大事だった
などなど。。。
バンド活動は他人同士が集まって1つのことを仕事や契約でもなくやっていくという非常に難しい活動で、自分の思う通りに動けるようなことはほぼ無いです。
また、そもそも活動できるかどうか自体が自分以外の要因に左右される部分が大きいので動きたくても本当にどうしようもない場合も多々あります。
私自身も形にすらならなかったバンドを数えきれないほど経験してきました。
しかし、1人で活動すればこういったしがらみから一切解放されて自分のやりたいことを自分のペースでやりたい様に出来るようになります。
理解されないようなことにも容易にチャレンジできます。
これこそが最強のメリットかと思います。
そもそもバンドを組むのは大変
というもの、普通にバンドを組むって結構大変なんですよ。
赤の他人同士で好きなことをやるためのチームを結成するわけなので…。
バンド内外に関わらず、バンド活動は人間関係のウエイトが非常に大きいです。
デメリット
1人バンドのデメリットを上げると以下のような感じです。
やることが多い
- 作詞作曲編曲
- 各パートの楽器の演奏、歌
- DAWの操作、打ち込み
- レコーディング
- ミックス、マスタリング
- ジャケットや映像の制作
- 販促、宣伝、プロモーション
- WEBサイトやSNSアカウントの運営
この辺りを全て一人でこなす必要があります。自分で作るのは勿論のこと、どこかに依頼するにしてもディレクション作業等が発生します。
お金がかかる
普通のバンド活動なら自分の担当パートの機材だけ揃えれば良いですが、1人なので全パート必要だったり、DAWやソフト音源、ミキシング系のプラグイン、画像や動画の編集ソフト、またそれを動かすハイスペックなPCなどなど、、買うものが結構あります。
機材系は一度揃えてしまえばその後は大きく費用をかけることなく活動できますが、初期投資としてそれなりの額が必要です。(徐々に揃えていくことも出来なくはないですが)
孤独
1人ですからね。
活動は基本的に1人で黙々とPCに向き合う時間がメインになります。人によってはきついと感じる人もいるのではないかと思います。
また知名度もないうちは、そうして一生懸命作った作品を誰かに聴いて貰える機会もほぼないので、そこでまた孤独感、虚しさを味わうことにもなります。私自身も作品をリリースした後が活動していて一番辛いタイミングだったりします…w
ライブが出来ない(やりにくい)
1人ですからね。
厳密にはやり方次第というかスタイルにもより、やっている方もいますが、現実的なハードルは高いです。
またそれに関連して現場で知ってもらう機会がとりにくいのもデメリットと言えるかもしれません。※私はハードコアという現場ウエイトが高いジャンルから入っているので特にそう感じますが、このあたり上手い人もいるのでなんとも言えないのかも知れませんが。
まとめ
1人バンドをやるのは、それはそれでハードルが高いかも知れません。それなりに努力も必要です(私はできていませんが)
しかし、バンド活動における人間関係の難しさから開放されるのは人によっては圧倒的なメリットでしょう。
自分の作品を作りたいという意欲のある、創作好きで音楽好きな方にとっては、やりたいことをとことん突き詰めることが出来る最高の活動形態でもあると思います。音楽におけるある意味究極の創作趣味と言えるかもしれません。
私自身も、やってみて大変だけど有意義だなと感じており、出来る限り続けていきたいと思っています。
このようなことに興味のある方は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。