「メタル・ギタリストのための鋼鉄の音楽理論」【メタル作曲者要チェック】

メタル系の作曲についての理解を深めるために「メタル・ギタリストのための鋼鉄の音楽理論」という書籍を読みましたので感想、レビューを書かせて頂きます。

メタルを題材にした音楽理論の話

本書では、メタルで良く使われるギターフレーズを例にしながら、音楽理論についての解説が展開されています。

あまりこういう風に、メタル系で「直接的に」参考になる本って今までなかったのではないかと思います。個人的には結構貴重に感じました。

音楽理論本って、ピアノの鍵盤を基準にして諸々の解説がされている書籍が殆どだと思いますが、それをメタルのギターに当てはめる時に少し壁があるんですよね…。

メタル系のギターって、チューニングを下げていたり、あまり理論とか関係ないようなリフでゴリゴリ押していくフレーズがそれなりにあったりしますよね。

それ故なかなか他の理論書を読んでもいざ作曲に落とし込んでみようと思うと全然繋がらなかったりということが、私は結構ありました。

しかし本書では、そういった部分をメタラー目線でうまく補完してくれて、読んでいて随所に「あーなるほどそういうことか!」みたいに思える点が多かったですね。

それから個人的には、スケールサンプルが非常に便利でした。意外とスケールの話とかってよく分かっていなかったなと実感した次第です。。(まあ今もよくわかっていませんが…)

メタルギターの引き出しが広がる

上記にも書いた通りではありますが、何となく音楽理論を学んだは良いものの、メタル的に落とし込めていなかった部分、というのが今まで結構ありました。

本書を読んだことによってそのような部分が繋がってきた、メタル的に落とし込み方が見えてきました。

それによってメタル的なフレーズ作曲の引き出しが広がった感じがします。アウトプットがしやすくなったな、という実感が凄くありますね。

まあそれでも思いつかない時は勿論あるのですが、なんか理論的な話が引っかかって、わけがわからなくなってしまうような事は随分減ったなーと感じる次第です。

著者のメタル愛が感じられる

本書の気に入った点としてもう一つ、読み進めていくと随所に著者のメタル愛が感じられて、同じくメタル好きとしてはニヤッとするような内容も多く、単純に読んでいて面白かったです。

メタラーの共通言語みたいなものが、やはりありますからね(笑)

好きな人はその言語で音楽をやりたいものですよね。そういった「ツボ」をよく分かっていらっしゃる感じで、「メタルの共通言語って最高だな!」ってなりました(笑)

表紙なんかも若干スレイヤーを意識しているような雰囲気もありますし Good ですね~。

まとめ

音楽理論をメタルギター目線で解説してくれる、メタルギタリスト・メタル作曲者にとっての良書だと思います。

演奏技術的な話ではありませんので、ギターの腕前を上げたい人向けではありませんが、メタルで作曲をしたい人や、メタルでアドリブやセッションをしたい人にオススメできる書籍です。

興味のある方は是非手に取ってみてください!という感じで締め括らせていただきます。

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