応募注意!?バンドメンバー募集の地雷案件5選

バンドメンバー募集の記事を見かけてコンタクトを取った経験のあるバンドマンは多いと思いますが、中にはハズレ案件もありますよね。今回は私の経験から「こういう募集はヤバい!」という事例をいくつかご紹介します。

当方ボーカル、他全パート募集

よくあるし、よく言われるやつですね。なんなら私もこれで募集出していたことありますが。

全パート募集故に募集する側としてもハードルが高いため、応募して関わってみてもろくすっぽ形になってない場合が多いです。

募集要項ごとに事情はあるとは思いますが、単に「募集者がなんもできない&知らないけど夢を見ているだけ」というパターンも結構多いんですよね。デモ音源等がない場合は大体このパターンかも知れません。

個人的には楽器が弾ける事がバンドをやる事の必須要件だという風には考えませんが、知識や経験や作曲能力や人脈など…何かしらは無いと厳しいとは思います。この手の募集は残念ながら何も無いケースが多いんですよね。

私自身、「当方ボーカル全パート募集」をかけた時がありまして、ハードルが高いことを見越して先にデモを完成させてから募集をかけました。その時は知り合いのツテも使いつつでしたが何とか形になりまして、実態があることの大切さを感じました。

完全プロ志向

これもよくあるパターンかも知れません。

プロを目指すのは一向に構わないのですが、具体的なビジョンや計画・戦略などが何もなかったりすると、それは「知識も経験も浅くよくわかってないが故の至り」でしかない場合が殆どです。

上記の「当方ボーカル全パート募集」とコンボになっていることも多いです。コンボはほぼ確実にアウトだと思います。

「バンドでプロになる」ということ自体が人生の選択肢の中でも極めて難易度が高く、普通の人間にとってはまず不可能と考えた方が良い話になります。

バンドをやるより就職する方がよっぽど簡単ですし、何らかの現実を見た募集者がやる気をなくしてしまって消滅したり、逆に暴走したりて崩壊するケースが多いです。

私が実際に見た事例では、メンバー全員仕事を辞めてシェアハウスで共同生活を始めた矢先に1人耐えられなくなって飛んでしまって、そのままズルズルと崩壊していったバンドがいました。彼ら元気かな…。

募集要項がやたら細かい

募集者のこだわりが強すぎるパターンです。

皆何かしらやりたい音楽があってバンドをやろうと思うわけなので、当然ぶつかってしまいます。

ギクシャクして後味の悪い思いをお互いにすることになりがちですね。

ただしこのケースは、運が良ければただ乗っかっているだけで軌道に乗れたりすることもあります。他人のワンマンバンドに乗っかることが果たして有意義なことなのかはわかりませんが。

音楽性はみんなで相談しましょう

一見、協調性を重視しているようで良さそうですが。

しかし実態は、募集側の主体性やリーダーシップが中途半端で引っ張る人がおらず何もまとまらない、ということになりがちです。グダグダになって自然消滅しがちなパターン。

音楽や活動の方向性って無限にあるので、何かしら軸が無いと結構どうにもならないです。幹の無い木に枝は生えません。

「みんなで相談する」こと自体は悪くありませんが、ある程度具体的な方向性が見えている上でないと何も決まらないのが現実です。根幹たる「音楽性」が決まっていないと厳しいでしょう。

作曲は出来ないけど作詞は出来ます

ジャンルによってはあまり見かけませんが、作曲できない人の詩だけある状態から曲を作って形にするのはアマチュアミュージシャンにはハードルが高いように思います。

技術的にもですが、人間関係的にもです。

まとめ

バンドは運命共同体などと言われることもありますが、複数の他人と運命共同体になるのは簡単な事ではないなと、記事を書いていて改めて実感しました。

しかし、それだけ良い募集に当たるためには数を打つ必要があるという事にもなると思いますので、もしバンドをやりたいのであれば、何かしら気になる要素のある募集を見つけたら多少不安があっても思い切ってコンタクトを取ってみても良いとは思います。

バンドのこういった部分が煩わしければ DTM という選択肢もありますよ。