【音が良くなるDI】Kush Audio REDDI レビュー

Kush Audio REDDI プラグイン。かねてより気になっていた「音質向上プラグイン」(※詳しくは後述します)ですが、ブラックフライデーでようやく購入となりました。早速使ってみたので感想を書きたいと思います。

Kush Audio REDDI とは

A-Designs REDDI という実機の機材をエミュレートして Kush Audio がプラグイン化したものです。

REDDI と書いてレッドDI と読ませたいんだと思いますが、その A-Designs の実機はこちら。(本当はこの実機が欲しい…。)

実機の REDDI はベースのレコーディングなどでよく使われるフルチューブタイプの DI です。公式になんのチューブが入っているかの記載はないのですが、確か Ampeg B-15 というベースアンプにインスパイアされて作られた製品とのことなので、同じものが入っているんでしょうかね。

で、これをプラグイン化したものが Kush の REDDI プラグインなわけですが…

…ちょっと待て、DI をプラグイン化する意味とは?

と思いますよね。私も思いました。

DI とは、またの名をダイレクトボックスといいますが、これはインピーダンスを変換してエレキギター・エレキベース等をライン接続できるようにする装置です。

要は単なる電気信号変換装置であってエフェクター等ではないので、DI それ自体はプラグインとして存在する意味はないでしょう。

ですが、例によってこの REDDI は通すと音が良くなるので、その音質変化の挙動をエミュレートしてプラグイン化されたわけです。

さすが良いところに目をつける Kush といったところですが、つまり Kush Audio REDDI プラグインは、私の大好きな(笑)通すと音が良くなる系プラグインです。

REDDI の使い方

元の実機は DI なので挿すだけですが、「音が良くなるプラグイン」である本製品は、プラグイン化に当たってパラメータが少し変わっています。

といっても使い方は至ってシンプルです。

基本は「LEVEL」と「BASS」のツマミを気持ちの良いところまで上げて、画面両サイドにある「INPUT」「OUTPUT」で音量調整するだけです。

LEVEL を上げていくと倍音が強くなっていきガッツリ回すと歪んできます。BASS はその名の通り回していくと低域が盛られていきまして、ブーストしつつもエンハンサーっぽさもある挙動です。

ツマミの左右にあるスイッチの左は位相スイッチ、右の「+20DB HRADROOM」は、結構挙動が変わります。

スイッチをオンにするとヘッドルームが広くなるのかと思いきや、狭くなる方向です。音場がキュッとタイトになりますね。これは好みでオンオフすれば良さそう。

…とまあパラメーターはこれだけですが、ご丁寧にプリセットを保存できる機能があったりします。

Kush お決まりのオバサンもありますね。(※オーバーサンプリングのことです。熟女ではないですよ)

自然にエンハンスされ、定位が定まる

さて、REDDI の音についての感想を語ろうと思います。REDDI プラグインは基本的にどんなソースにも適用可能ですが、元がベース用途で人気の機材なので、本記事も基本的にベースに挿した感想になります。

さすがに元が DI なだけあって(ツマミをガッツリ回せば別ですが)劇的な音質変化という感じではなく、自然にエンハンスされて気持ちの良い味がついていくような感じです。

挿すと上品でありながらもドッシリとした芯のある「頼りがいのあるナイスなやつ」になってくれますね。ちょっと低域が足りない時に自然に盛れるのも◎。

それから、ツマミの上げ具合がうまく決まると、定位感が凄く安定して、ベースの暴れる感じが綺麗にまとまってくれます。まるでシャンプーのCMのモデルさんの髪の毛ようなまとまりっぷりです。

低域はやっぱり安定していたほうが曲のクオリティが高く聴こえるのでとても良い感じです。

変に飾らずに上質になってくれる感じはさすが高級 DI といったところでしょうか。レコーディング時に掛け録りすると素材の質がワンランクアップすると思います。

まとめ

以上、Kush Audio REDDI プラグインのレビューでした。

上品に強くなっていく感じは非常にそそられるものがあります。

元の実機は、ベーシストが欲しがる機材として一部界隈で有名?かと思いますが、一応ベーシストの端くれである私もプラグインがこれだけ良いと実機が余計に欲しくなってしまいますね。笑

ただ実機は10万円超えで、本プラグインは5000円くらいです。セールを狙えば3000円くらい。

コスパが圧倒的に違いすぎるのでプラグインの方を買って正解かも知れませんね。

ただ、繰り返しになりますが決して音質が劇的に変化する機材ではありませんので、そもそも敢えてお金を出して買う意義があるのかについてはなんとも言えないというか「その人次第」かなと思います。

私は前から欲しかったプラグインだったということもあり買って満足していますが、上記の留意点も含めて参考になれば幸いです♪

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